子どもが学校に行き渋る、なんだか憂鬱そう・・・子どもにも五月病ってあるの?疲れが出てくるこの時期、家族が気を付けてあげることは?そんな悩みについて、産業医勤務の経験もある、ミサクリニック六本木本院院長の寺井美佐栄先生にお伺いしました。

新年度が始まるこの時期は、子どもにとっても環境の変化が大きく、気づかないうちに疲れやストレスがたまりやすいタイミングです。実際の診療の中でも、「最近なんとなく元気がない」「朝の支度が進まなくなった」といったご相談を受けることが増える時期でもあります。私自身、医師としてだけでなく子育て中の母としても、日々こうした変化に向き合っています。
子どもの五月病とは?
いわゆる『五月病』は大人のものというイメージがあるかもしれませんが、同じような状態は子どもにも見られます。これは正式な病名ではなく、新しい環境への適応による心身の疲れが重なって起こる不調の総称です。入園や入学、クラス替えなどを経て、4月に頑張っていた分の反動が、少し時間差で5月頃に表れてくることがあります。
一方で、1歳前後の小さなお子さまの場合は、「五月病」という形ではなくても、環境の変化による影響は十分に起こり得ます。例えば、保育園への入園や生活リズムの変化によって、甘えが強くなったり、夜泣きが増えたり、食欲にムラが出たりすることがあります。年齢によって表れ方は異なりますが、「いつもと違う様子」は大切なサインのひとつです。
それ、疲れが出ているサインかも?
では、どのようなサインに気づけばよいのでしょうか。ご家庭で比較的気づきやすい変化としては、「朝になるとお腹が痛い・頭が痛いと言う」「登園・登校を嫌がる」「急に甘えが強くなる」「食欲が落ちる」「夜なかなか寝つけない」といったものがあります。一つひとつは小さな変化でも、いくつか重なっている場合は、心や体に疲れが出ているサインかもしれません。
特に、真面目で頑張り屋さんなお子さまや、周囲に気を遣いやすいタイプのお子さまは、自分の中でストレスを抱え込みやすい傾向があります。一見すると問題なく過ごしているように見えることも多いため、周囲が気づいてあげることが大切です。
子どものために家族ができること
こうしたとき、ご家庭でできる対応としてまず意識したいのは、「無理に理由を聞き出そうとしないこと」です。「どうして行けないの?」と問い詰めるよりも、「疲れているんだね」「頑張っているね」といった声かけで、気持ちを受け止めることが安心感につながります。話したくなったときに話せるような、余白を残した関わり方が大切です。
また、日常生活の中では、生活リズムを整えることが基本になります。十分な睡眠を確保し、朝はなるべく同じ時間に起きる、食事の時間を安定させるといったシンプルな習慣が、心と体の回復を支えます。帰宅後は予定を詰め込みすぎず、ゆっくり過ごせる時間を意識的につくることも効果的です。
さらに、「できていないこと」ではなく、「できていること」に目を向けることも大切です。新しい環境で過ごしているだけでも、子どもにとっては十分に頑張っている状態です。「今日も行けたね」「少しずつ慣れてきているね」といった声かけが、自信の回復につながっていきます。
一方で、「ほとんど食事がとれない」「眠れない状態が続く」「日常生活に支障が出ている」といった場合には、専門家への相談も検討が必要です。小児科や児童精神科、スクールカウンセラーなどが相談先になります。「様子を見ていいのか」「受診した方がいいのか迷う」という段階でも、一度相談してみることは決して早すぎることではありません。
五月病のような状態は、多くの子どもが経験しうるものです。大切なのは、無理に乗り越えさせることではなく、その子のペースに合わせて回復を支えていくことです。
「少し元気がないかも」と感じたときは、サインを見逃さず、日々の関わりを少しだけ見直してみてください。その積み重ねが、お子さまの安心につながっていきます。
※記事作成時に生成AIを使用しています。
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