会うたびに優しい笑顔を向けてくれた義母

物忘れが深刻になる前に、私への感謝を手紙に綴ってくれていた義母。何度も忘れそうになりながら、それでも必死に昔を思い出して書いてくれたのでしょう。手紙には、消しゴムで何度も消しては書き直した跡が残っていました。私のことなんてもう分からないかもしれないけど、私なりの感謝を伝えたくて筆をとりました。
私は、義母と初めて会った日のことを思い返しながら、手紙を書きました。初顔合わせのときは緊張でいっぱいでしたが、義母は私を優しく迎えてくれて、その後も訪れるたびに温かい笑顔を向けてくれました。いつも私の気持ちを最優先に考えてくれて、大切に扱ってくれているのが常に伝わってきました。

そんな優しい義母に、私は一度だけ「今と昔は違いますから!」と、突き放すような言葉を投げてしまったことがあります。それでも義母は逆上することなく、私の言い分にきちんと耳を傾けてくれました。シンゴが育休を取ることに対して戸惑ったはずなのに、私たちの意見を尊重してくれたのを覚えています。

義母はシンゴのことを少し頼りないと思っているみたいですが、彼はとても優しく、結婚や出産で仕事との両立が大変だった時期も、いつも私を支えてくれました。これは義母には言っていませんでしたが、実はシンゴが「育休を取る」と言い出した時は、私自身もすごく驚きました。

シンゴは、私が仕事を大切にしていることを分かっていて、出産や育児を理由に私が仕事を諦めることがないよう、自分が育休を取る道を選んでくれたのだと思います。

息子のツヨシが産まれてからは、右も左も分からない者同士調べながら一緒に育児をして、一緒に家事をして・・・産後の私がしっかり体を休められるよう、シンゴは本当に一生懸命になってくれました。

そのおかげで、私の仕事復帰もうまくいきました。育児を理由にキャリアを諦めずにいられたのは、まぎれもなくシンゴのおかげです。シンゴの優しいところは義母そっくりで、改めて親子なんだなと感じました。

シンゴは、当時はまだ珍しかった男性の育休を使って、家族を守ってくれたとても強い人でもあります。きっとそれは、早くに義父を亡くし、たった1人で家族を支えてきた義母の背中を見て育ったからなんだと思いました。私は義母に「シンゴをそんな優しくて強い人に育ててくれてありがとう」という感謝の気持ちを綴りました。
シンゴさんの優しさや家族を大切にする姿勢は、きっと義母から受け継いだものなのでしょう。シンゴさんが育休を取ると聞いたとき、義母は戸惑いを見せたものの、それでもカスミさんたちの考えを尊重してくれました。その理解があったからこそ、今のカスミさんとシンゴさん、そしてツヨシくんの穏やかな日々があるんですね。
※ストーリーは実話を元にしたフィクションです。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。
原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:マキノ
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