自分には当たり前の光景が彼女にとっては初めて

これまでの境遇に縛られ、「自分は一生このまま生きていくしかない」と思い込んでいた智美さん。しかし、ふみのがそっと背中を押したことで、望めば世界は広がるし、選択肢はいくらでもあるのだと気づいたようです。
その後、智美さんは目を輝かせながら、今日1日の体験を楽しそうに話してくれました。図書館に本が溢れていて驚いたこと。美容師さんの髪がピンク色だったけど、とても優しかったこと。カフェの注文が呪文みたいで戸惑ったこと。私たちにとっては何気ない日常でも、智美さんにとってはすべてが初めての体験でした。

智美さんは、これまでずっと田村家にしがみついていたけど、それは他に居場所がなく、心細かったからなのだと思います。祖母を亡くしてからは父親と2人だけになって、特に苦しい思いをしていたのかもしれません。

修吾は、楽しそうに話す智美さんを見て「智美がこんなに楽しそうなの初めてかも・・・暗い表情で母さんにべったりか、大笑いしながらがさつな態度でいるかのどっちかだった気がする」と話しました。智美さんはずっと無理をしていたのでしょう。そんな彼女を外の世界に連れ出して救ってくれたふみのには、感謝してもしきれません。

智美さんは、これまで知らなかった世界に触れて、初めて芽生えた好奇心に心を揺さぶられたのか、「みなさん本当に、本当にありがとう・・・ごめんなさい!」と泣き出してしまいました。母はそんな智美さんに寄り添うと、「あらあら、お父さんも帰ってくるし、お茶入れ直しましょうか」と優しく背中をさすります。

そこへタイミングよく、「ただいま!ケーキ8個買ってきたぞ~」と父が帰ってきました。見違えるほど綺麗になった姿でぽろぽろと涙をこぼす智美さん、その周りには笑っている私たち。状況をまったく飲み込めない父は、「って智美さん!?泣いてる!?一体何があったんだ!?」と慌てふためいていました。
スマホも持たず、働くこともなく、実家に縛られたまま外の世界を知らずに生きてきた智美さんにとって、大学も美容院もカフェも、すべてが初めての体験でした。実家と田村家しか知らなかったから、そこに依存するしかなかっただけ。外の世界に触れ、選択肢があることを知ればきっと自立できると、ふみのさんは思ったのでしょう。作戦大成功ですね。
※ストーリーはフィクションです。 登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。 創作漫画としてお楽しみください。
原案:ママ広場編集部 脚本:船井 秋 編集:石野スズ
作画:みつけまま
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なんか気持ち悪い家族・・・端から見てると異常なんだけど当人達は大団円の感覚なんだろうな。付き合いたくないわー。
誰かこのモヤッと感を晴らす気分のあげ方↑プリーズ( ゚д゚)/