[13]義母の熟年離婚|家族への感謝を欠いたまま過ごしてきたツケが回ってきた。残されたのは後悔の人生だけ

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前回のお話

ある日、義母から突然「離婚することにした」と告げられ、アイさんは驚きます。しかし夫のコウさんは、以前からその計画を知っていたようでした。30年前、義父はおかずが少ないと不満を言い、体調不良でも家事を強要。子どもが生まれても亭主関白ぶりは変わらず、血筋のせいにしたり愛人を作ったりと、独裁的な態度を続けていました。専業主婦で逃げ場のなかった義母は「このままではいけない」と働き始め、仕事と家事、そして育児を抱えながら、離婚のために耐える日々を送ります。そんな中、離婚経験のある友人から「別れるなら退職金が出てから」と助言され、義母は定年まで耐える決意を固めます。一方高校生だったコウさんは、母を責める父に反発し「母さんを養えるくらい稼ぐ」と猛勉強。難関大学に合格すると、父の自慢話をよそに「俺が合格できたのは母さんの献身のおかげ」と言い切ります。そして迎えた義父の定年退職の日。感謝もない義父に義母は離婚届を差し出し、「この日のために我慢してきた」と宣言。離婚を渋る義父を押し切り、「虐げられた時間は戻らない、だからせめてお金だけはきちんともらうの」と晴れて自由の身に。その表情は、長年のしがらみから解放されたように晴れやかでした。

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「家のことも満足にできない無能」昔放った言葉が自分に返る

義父が不自由なく暮らしてこられたのは、義母が理不尽をすべて飲み込んできたからでした。しかしそのサービスは、義父の定年退職の日をもって終わりを迎えます。「30年分の慰謝料、きっちり半分いただくわね」そう言い切った義母の姿は、これまでにないほど凛としていました。

定年退職の日に義母から離婚を言い渡された義父は、現実を受け入れられないのか、コウに「あいつを説得してくれ」と電話をかけてきました。「フミコに少しでいいから戻ってきて飯を作れって伝えてくれ・・・あいつだって1人じゃ寂しいだろう?」自分の非を省みることもなく、今もなお義母に身の回りの世話をさせようとする姿勢に呆れてしまいます。

コウはそんな義父に「父さん、昔よく母さんに言ってたよね『家のことくらい完璧にしろ』って・・・今の父さんは家事一つできない『無能』な状態だけど大丈夫?」と冷たく言い放ちました。かつて自分が義母に浴びせた言葉をそのまま自分に返された義父は、思わず「なっ!」と声を詰まらせます。

「親に向かって!お前・・・育ててもらった恩を!」そう声を荒げる義父に、コウははっきりと言いました。「もちろんお金を出してくれたことには感謝してるよ・・・でも俺を育てたのは母さんだ!もう電話してこないで、あと母さんに迷惑をかけることがあったら俺は許さないから」

コウに一方的に電話を切られた義父は、絶望したようにガクッと膝から崩れ落ちました。妻にも息子にも見捨てられ、ようやく自分が1人になった現実と向き合うことになった義父。反省の機会はいくらでもあったのに、「生活費を稼いでいる自分が一番偉い」とあぐらをかき、家族への感謝を欠いたまま過ごしてきた・・・その代償が今になって返ってきました。

確かに、義父はお金を出してくれていたし、感謝しなければいけない部分はある。だけどこんな扱いをされるようになったのは何故か、自分が何をしてきたか考えればいい・・・コウはそう話していました。

学費を出し、生活を支えてくれたことには感謝すべき点もあります。けれど、義母が虐げられてきた時間はもう二度と戻りません。こんな結末を迎えたのは、家族への感謝を欠いたまま過ごしてきた自分自身の責任でしょう。残りの人生、その事実と向き合い、後悔しながら生きていってほしいですね。

※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:マキノ

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