[1]姉と比べられて育った私|才色兼備な姉と平凡な妹。物心ついた頃からずっと比べられてきた

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兄弟姉妹で歳が近いと、何かと比較されて劣等感を感じてしまうことってありますよね。今回は、美人で成績優秀、中学校では生徒会長に加えてバスケ部のキャプテンまで務め上げ、みんなから慕われるリーダー的存在。そんな才色兼備な姉を持つユイナさんのお話です。

ずっと姉の背中を追っていた

私ユイナには、非の打ち所がない姉がいます。姉のサナは美人で成績優秀、それでいて運動もできるまさに才色兼備。中学校では生徒会長とバスケ部のキャプテンまで務め、みんなから慕われています。一方で私は『田畑の妹』と呼ばれる、姉のおまけのような存在です。

物心ついた頃から、私はいつも姉と比べられてきました。「お姉ちゃんは美人で勉強も運動もできるのに、妹は普通だね」と言われるのも日常茶飯事。友達やクラスメイトも、話しかけてくるのはいつも姉の話題ばかり。実の母親も例外ではなく、ことあるごとに私と姉を比べます。

「本当に、同じ姉妹なのにどうしてこうも違うのかしら?同じように育てたはずなのに」私の通知表を見て、呆れたようにため息をつく母。私にとって通知表は比較の材料そのもので、期末の時期はいつも憂鬱でした。

はじめは私も頑張りました。勉強も運動も必死に努力しました。母に認めてほしかったし、自分も頑張れば姉のようになれると思っていたから。でも、テストで満点を取っても、母は「満点なんて当たり前、お姉ちゃんはいつも満点なのよ」と言うだけで、私を褒めてくれることはありませんでした。

それでも私はめげずに頑張りました。「姉のように完璧でいれば、母もきっと認めてくれる」そう信じていたからです。だけど完璧を保ち続けることは想像以上に難しく、私は次第にテストで満点を取れなくなっていきました。すると母は「どうしてこんなところでミスするの?お姉ちゃんは間違えないのに」と、以前にも増して私と姉を比べるようになったのです。

それでも母に認めてもらいたかった私は、姉に勉強を教えてもらうことにしました。けれど姉の説明は、私にはまったく理解できませんでした。このとき初めて、同じ姉妹でも、私と姉には埋められないほどの差があるのだと痛感したのです。

優しく面倒見のいい姉は、分からない私にも根気強く勉強を教えてくれました。だけど教われば教わるほど、自分の出来なさが浮き彫りになって、なんだか虚しくなってしまいます。私は姉とは違う。どんなに頑張っても、この人には追いつけない。

姉に追いつこうとすること自体、最初から無理だった。そう悟った私は、姉を追いかけるのをやめました。勉強も運動もどれだけ努力しても、完璧な姉がいる限り、私はきっと一生母に認めてもらえない・・・そう思いました。

どうせ比べられるなら、いっそ比べる価値もないところまで落ちてしまえばいい。ダメな自分でいたほうが、きっと楽に生きられる。そう思った私は、親身に勉強を教えてくれる姉に「ありがとうお姉ちゃん、馬鹿な私に勉強を教えてくれて・・・もういいよ」と笑いかけたのでした。

兄弟姉妹がいると、比べられてしまうことは少なくありません。けれど、「姉はできるのに妹はできない」と責めるのは違います。血がつながっていても、2人はまったく別の人間。性格も得意なことも苦手なことも、それぞれ違って当たり前です。それなのに一方を持ち上げ、もう一方を貶すような言い方をするのは、母親としてどうなのかと思ってしまいます。

※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:コハダさんさん

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