帰ってきてから一度も姿を見せない先輩

付き合って1年半になる彼氏隆明からプロポーズされた私。家族には直接伝えたかったので、週末に実家へ帰ることにしました。その前に、学生時代から仲のいいみずほ先輩には真っ先に伝えたくてメッセージを送ります。だけど返ってきたのは、「おめでとうございます」の一言だけ。あまりにも他人行儀な返事に、なんだか胸騒ぎがしました。
みずほ先輩の返事に少し違和感を覚えつつも、私は予定どおり週末に実家へ帰りました。「ただいま、帰ったよー」と玄関を開けると、母が「あらあら、お帰りなさい」と、いつものように迎えてくれます。

「コレ、つむちゃんにプレゼント」そう言って紙袋を差し出すと、母は「あら、こんな立派なものいいのに」と、まるで自分への贈り物のように遠慮しながら受け取りました。私は周りを見渡しつつ、「お母さんにじゃなくてつむちゃんにだもん、それより先輩は?」とたずねます。

母は困ったようにため息をつくと、「みずほちゃん?多分2階よ・・・最近あまり下に降りてこないのよ」と言いました。「そうなの?」と聞くと、母はうなずいて「もしかしたら育児疲れかもね、家事は代われるけど子育てはね」と心配そうに話しました。やっぱりみずほ先輩、育児が大変なんだ。

私は母に、「お母さんが家事をするだけでも助かってると思うよ?初めての赤ちゃんだし、きっとすごく大変なんだろうね」と、フォローするように声をかけます。母はにこっと微笑んで「かもね」と静かにうなずきました。きっと母も、どこまで育児に介入していいのか悩んでいるのでしょう。

そうこうしているうちに、あっという間に夕飯の時間に。テーブルに並んだ母の手料理を見て、思わず気分が上がります。「お母さんのご飯久しぶりだな~美味しそう!」私がそう言うと、母はニコッと微笑んで「いっぱい食べてね~」と言いました。

ふとテーブルに目をやると、みずほ先輩の姿がありません。育児が大変なのは分かりますが、私が実家に帰ってきてから、まだ一度も顔を見ていない。それに夕飯の時間だというのに、誰ひとり先輩を呼びに行こうとしないのも気になります。私は思わず「あれ・・・先輩は?まだ2階?」と家族にたずねました。
学生時代から仲の良かったみずほさんとカオリさん。それなのに、実家に帰ってきてから一度も姿を見せないなんて・・・初めての育児は、それほどまでに大変なのでしょうか。しかも、夕飯の時間になっても1階に降りてこないとなると、どうしても心配になってしまいますね。
※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。
原案:ママ広場編集部 脚本:船井 秋 編集:石野スズ
作画:dechi
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