父親からの手紙を「いらない、読みたくない」と一刀両断


正志からの手紙には、「失ってからようやく気が付いた、理恵への愛が本物だった」と思わず苦笑してしまうような言葉が綴られていました。リマ宛ての手紙も内容はほとんど同じです。そこに私たちへの謝罪の言葉は一切ありません。あるのはただ、「もう一度、家族としてやり直したい」という正志の一方的な願望だけでした。
正志はどうして私とやり直せると思っているんでしょうか。あれほどのことをしておいて、なぜ元に戻れると思っているんでしょうか。この手紙をリマに見せたら、優しいリマのことだから「パパと会う」と言うかもしれない。私はこの手紙をリマに見せず、このまま捨ててしまおうか悩みました。

見せるべきか、それとも捨てるべきか、頭の中でぐるぐると考えを巡らせていると、「ただいまー」とリマが学校から帰ってきました。私はいつも通りを装って「おかえり、おやつあるよー」と声をかけます。・・・最後まで迷いましたが、私は正志からの手紙をリマに見せることにしました。

私にとっては最低な元夫でも、リマにとってはたったひとりのパパ。もしリマが望むのなら、正志に会わせるのが親心だと思いました。私は恐る恐る、「パパからリマにお手紙が届いたんだけど・・・読む?」と声をかけます。

リマは一瞬だけ考える素振りを見せましたが、次の瞬間「見たくない、捨てていいよ」とキッパリ言い切りました。予想外の反応に、私は思わず「えっ本当に?捨てていいの?」と聞き返します。しかし、リマの気持ちは変わらないようで「いらない」の一点張り。

私は「・・・わかった」とだけ伝えて、正志からの手紙をゴミ箱に捨てました。私が思っていた以上に、リマは正志に強い嫌悪感を抱いていたようです。父親がいない寂しさはきっとあるはずなのに、それ以上に正志への拒否の気持ちが勝っていたみたい。正志、もうあなたの願いは届かないみたいだよ。

それからしばらく経ったある日、私たちのもとに一通のエアメールが届きました。差出人は聡子さん。内容に目を通した私は、思わず「フフッ」と微笑んでしまいました。

エアメールには、聡子さんの手書きで「理恵さんたちのこれからの幸せを願います」と、短いけれど心のこもった一言が添えられていました。美しい風景をバックに、旦那さんと息子の航くんと、仲良くピースサインで写る聡子さん。その笑顔はとても眩しく、輝いて見えました。

ここからは後日談。美沙ちゃんから聞いた話ですが、頼みの綱だった手紙も無視された正志は、あれからしばらくずっと泣いていたそう。自分から私たちを捨てておいて、いざ自分が捨てられると泣き喚くなんて、都合が良すぎますよね。

そんな正志でしたが、裕二さんが経営するスーパー佐伯でアルバイトをすることになったそうです。「そっちには行かないように見張っておくから!」そう言ってくれた美沙ちゃんの言葉が、とても頼もしく感じられました。裕二さんと美沙ちゃんの目が届く場所に正志がいるのなら、私とリマも、これからは安心して暮らしていけそうです。

総一郎さんはというと、シニアマンションへの入居が決まったご両親が宣言通り実家を売却。多田家を追い出された総一郎さんは、現在は、以前相続した祖父のわずかな財産を頼りに、どうにか暮らしているそうです。それでも相変わらず、人の下で働く気はないようで、この期に及んでもなお新しい事業を立ち上げる気でいるとか。
学生時代の初恋に目がくらみ、これまで自分を支えてくれた理恵さんとリマちゃんを、あまりにも簡単に手放してしまった正志さん。けれど、その選択の先に残っていたのは何もありませんでした。今さら取り戻そうとしても、すでに後戻りできないところまで来てしまった・・・それは紛れもなく当然の結果でしょう。本当に大切にすべきものは何なのか。そして、誰が自分を心から大切にしてくれているのか。そのことは、決して忘れてはいけませんね。
※ストーリーはフィクションです。 登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。 創作漫画としてお楽しみください。
原案:ママ広場編集部 脚本:船井秋 編集:石野スズ
作画:dechi
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総一郎みたいに人の下で働かない人は
ずっと上から目線でしか仕事できないから
企業しても自己破産ばかりしそうな気しかしない。きちんと誰かの下で会社勤めしてからノウハウは経済学ばないとできないからね。商売は誰かと繋がらないとできないからさっ。
正志はホント名前負けだなぁw
こんな自分勝手なお花畑男を生産した元義両親も含めてざまぁ。
総一郎もアレだね、脳内ハッピー未来予想図の住民のまま現実世界で生きようとしてるから、いつまで経っても思い込み(俺はできる男)から抜け出せない可哀想な人のまんまだ。
ご愁傷様ww