[39]初恋こじらせ夫|親しくもなく、ほとんど話したこともない。知らぬ間に進む再婚話に恐怖を覚える地主の妹

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前回のお話

真面目で優しい夫正志さんと娘リマちゃんと幸せに暮らしていた理恵さんの日常は、正志さんの同窓会参加をきっかけに崩れていきました。同窓会で地元に帰った正志さんは、地主の息子である総一郎さんの妹聡子さんが離婚して地元に戻ってきたことを知り、みんなで聡子さんをサポートすると言って毎週末地元に帰るようになりました。次第に正志さんが家族よりも聡子さんを優先するようになり、2人の関係を疑い始める理恵さん。浮気はきっぱり否定した正志さんでしたが、聡子さんを支えたいと言って突然離婚を切り出しました。夫婦で話し合うこともせず勝手に離婚を決め、仕事も辞めた正志さんにもう何を言っても無駄だと感じた理恵さんは離婚に同意。後日、お互いの親も交えて離婚条件を話し合い、リマちゃんの親権と家、そして正志さんの退職金と預貯金は養育費として理恵さんが受け取ることになりました。離婚成立から数ヶ月後、正志さんの幼なじみ夫婦で仲良くしている美沙さんから「話したいことがあるから聡子さんと一緒に行ってもいい?」と電話をもらった理恵さん。困惑しながらも家に迎え入れると、同窓会の日は正志さんとは会釈程度でほとんど話さなかったこと、そして学生時代には彼からストーカーまがいのことを受けていたと聡子さんから聞き、理恵さんと美沙さんは驚きます。

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別に妻子がいるのに父親のように振る舞う元夫

美沙ちゃんに促され、聡子さんは同窓会の日からの出来事を話し始めました。聡子さんの話では、正志と親しい関係だったことは一度もなく、それどころか学生時代から、彼のストーカー行為に悩まされていたというのです。私は、何が真実なのか分からないまま、引き続き聡子さんの話に耳を傾けました。

「同窓会以降、週末ごとに橋本さんが家に来るようになりました、兄に呼ばれて新しい会社について話したりしていたようです」たしか正志は離婚の話し合いのとき、総一郎さんと地元を盛り上げるために起業すると言っていました。その打ち合わせのために、頻繁に多田家へ通っていたのでしょう。

やがて正志は総一郎さんと一緒に、聡子さんの息子・航くんと遊びに出かけるようになったそうです。けれどその頃から、正志の自分への態度が少しずつ変わっていったと言います。「ほら、ママにいってきますは?」と、まるで父親のように振る舞い始めた正志を見て、聡子さんは次第に恐怖を感じるようになっていきました。

「当たり前のように実家に来て、航の父親のように振る舞ったりするので少し怖くなってしまって・・・それに兄も、橋本さんを私の夫のように扱いだして再婚をほのめかすようになって」怖い思いをしたんでしょう。そう話す聡子さんの肩は、少し震えていました。

総一郎さんと正志の会話を偶然耳にしてしまった聡子さん。「正志にだったら聡子を任せられるよ!」そう言われた正志は「そうかな」と照れたように返事をしました。妻子がいると聞いていたはずなのに、そんな受け答えをするなんて・・・聡子さんは正志に強い軽蔑の念を抱いたそうです。

「橋本さんとはいつも挨拶程度しか話していないのに・・・怖くなって、家の中ではなるべく会わないように橋本さんを避けて過ごしていました」聡子さんの表情から、正志がどれほど彼女に強いストレスを与えていたのかがわかります。そしてしばらくして、総一郎さんから正志が離婚したと聞き、聡子さんは「いよいよ危ない」と感じたそうです。正志と裕二さんが親しいことを思い出し、事情を知っていそうな美沙ちゃんに急いで連絡を取りました。

正志さんと聡子さんの再婚話は、正志さんの一方的な勘違いだけで進んでいたものでした。ろくに話し合いもしていないのに、なぜ再婚できると思い込んでいたのでしょうか。総一郎さんの言葉に背中を押され、その想いが一方通行だと気づかぬまま、正志さんは理恵さんとの離婚を選びました。もし、聡子さんに再婚の意思が一切ないと知ったとき、正志さんは一体どうなってしまうのでしょうか。

※ストーリーはフィクションです。 登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。 創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:船井秋 編集:石野スズ
作画:dechi

最新のコメント
  • ぴよ より

    あーやっぱり聡子の意思は何も確認していなかったのね

  • より

    結局1番たちが悪いのは兄だわな

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