子ども同士は仲良くなったけど、母親にはまだぎこちない

5年前に夫を亡くした私。当時は再婚を考える余裕などなく、ただ愛花を育てるために仕事に打ち込む日々。そんな私が転機を迎えたのは、知人のお誕生日会でした。そこで出会ったのが、今の夫である達夫さんです。お互いにバツイチだったこともあり、距離が縮まるのに時間はかかりませんでした。彼は、前妻の浮気によって離婚して以来、男手ひとつでくれあちゃんを育ててきたと話してくれました。
そんな背景もあって、くれあちゃんは母親とどう接していいのか分からない様子でした。私への態度も、まだぎこちないまま。「ただいま」と声をかけても、くれあちゃんはうつむきがちに「・・・おかえりなさい」と小さく答えるだけです。彼女が私のことを『ママ』と呼んでくれるには、もう少し時間がかかりそう。

でも、まだ私たちは家族になったばかり。お互いに知らないこともたくさんあるし、これからゆっくり距離を縮めていけばいいよね。私は気持ちを切り替えて「2人ともお腹空いたでしょう、すぐごはんにするからね」と声をかけました。

私はキッチンで晩ごはんの支度をしながら、仲良く宿題をする2人を眺めました。再婚を決めた時はどうなるか不安だったけど、2人が仲良くなれそうでほっとしました。焦らなくていい。これからゆっくり時間をかけて、家族になっていけたらいいな。

それから月日が流れ、4人での生活にもすっかり慣れてきた頃。愛花が突然、「ママ!私、くれあちゃんと同じ中学に行きたい!」と言い出しました。まさか愛花の口からそんな言葉が出るとは思っておらず、私は驚きのあまり目を丸くしてしまいました。

突然の宣言に戸惑う私とは対照的に、達夫さんは「いいんじゃないか2人で通えるなら、くれあも喜ぶだろうし」と前向きな反応。くれあちゃんも、少し照れたように「・・・愛花ちゃんが一緒だとうれしい」と微笑みました。
再婚にあたって何よりも大切にしたのはお互いの子どもの存在。継子とうまく向き合えるか、子ども同士が仲良くなれるかを、由以子さんと達夫さんは、半年ほどかけて慎重に相性を見極めてきたようです。その歩みが実を結んだのでしょう。愛花ちゃんとくれあちゃんは、お互いが同じ中学校に進みたいと思えるほど、距離を縮めていったようですね。
※ストーリーはフィクションです。 登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。 創作漫画としてお楽しみください。
原案:ママ広場編集部 脚本:船井秋 編集:石野スズ
作画:藍川らづ
2児の母、イラストレーター。子育てのしんどさ、ネタにして楽しんでこー!
![ママ広場 [mamahiroba]](https://mamahiroba.com/wp-content/themes/mamahiroba-2024/images/common/logo.webp)

まだこの記事にコメントはありません。最初のひとりになってみませんか?