[17]義母と義祖母|誰も助けてくれなかった。縁もゆかりもない土地に嫁いだ義祖母が語ったつらい嫁いびりの記憶

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前回のお話

桃子さんの義母と義祖母は出会った時から折り合いが悪く、些細なきっかけですぐに言い合いになってしまう犬猿の仲。桃子さんは夫の太郎さんに2人の仲が悪くなったきっかけを尋ねましたが、太郎さんいわく「自分が産まれた頃から仲が悪い」とのこと。ですが根は良い人で、桃子さんや息子のゆうたくんには優しい2人。性格も似ていると感じた桃子さんは、何かきっかけさえあれば仲良くなれそうなのにと思っていました。ある日、義母からの電話で、義父と義祖母が乗った車が事故に遭ったと聞き、慌てて病院へ飛んで行った太郎さんと桃子さん。2人とも意識はあり、ケガもそれほど酷くない様子で安心します。念のため義父だけは検査入院することになり、しばらくの間義実家には義母と義祖母の2人だけで暮らすことに。しかし、義父は入院中放っておかれるのが嫌なのか「普通入院したら誰かが付き添うだろう」とわがままを発動。結局、義母が仕事を調整しながら入院中の義父のお世話をすることになりましたが、あれやこれやと命令されてげんなり。桃子さんは、その様子を遠くから眺めているだけの義祖母に、「おばあちゃんのお姑さんはどんな人だったんですか?」と問いかけたのでした。

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義祖母の姑は厳しい人だった

特にこれといった理由はないのに、仲の悪い義母と義祖母。嫁と姑の関係は、昔からこういうものだったのかな?そんな疑問が浮かんだ私は、義祖母に結婚当時のお姑さんはどんな人だったのか尋ねました。すると義祖母は「お姑さん?そうねぇ・・・」と遠い記憶をたどるように、昔話を始めました。

時はさかのぼり、義祖母もとい「キヨさん」がまだ22歳だった頃のこと、山ノ中家へ嫁として迎えられました。キヨさんのお姑さんはかなり厳しい人だったそうで、嫁いだ初日も「今日からお世話になります」と頭を下げたキヨさんに、「頑張りなさい」威圧するような一言を放ちました。

街で商売をしていた生家から田舎の農家に嫁いできたキヨさんは、頼れる知人もなく、山ノ中家で暮らし始めました。キヨさんの夫はあまり喋る方ではなく昔堅気な人で、姑と嫁の関係には口出しをせず、キヨさんがいびられているのをただ黙って見ていたそうです。

お姑さんは、事あるごとにキヨさんにきつく当たりました。料理に掃除、洗濯など家のことはすべてキヨさんの仕事。たとえキヨさんの帰りが遅くなっても、自分で食事を用意することはなく、黙ってキヨさんが作るのを待っていたそうです。

またある時は、服に汚れが残っていると責められ、洗い終えた洗濯物をすべて最初からやり直させられたこともあったそうです。頼れる知人もおらず、逃げ場もない環境。嫁という立場で、お姑さんに逆らうことなどできず、キヨさんはただ黙って嫁いびりに耐えるしかありませんでした。

辛かった過去を思い出しながら、当時のことを振り返る義祖母。「・・・本当に辛かった、あの人は何でもかんでもケチつけて、それにおじいちゃんは何も言ってくれなくてね」そう話す義祖母に、私は「おじいちゃんは、庇ってくれなかったんですか?」と尋ねました。

義祖母にも、お姑さんにいびられたつらい過去があったのですね。帰りが遅いだけで嫌な顔をされ、洗濯物は何度もやり直し。それでも嫁として山ノ中家に入った以上、逆らうことは許されず、義祖母はただひたすら耐えるしかなかった・・・そんなつらい経験を、胸の奥に抱えて生きてきたんですね。

※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。

監修・校正:ママ広場編集部 編集:石野スズ
脚本・作画:めめ
のらりくらりと育児をしながら日常のイラストを描く4児の母。

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