[13]義母の家乗っ取り計画|大好きな漫画家について熱心に語る妻を見て、考え込んだ表情のまま黙り込む夫

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前回のお話

夫の康太さん、3歳の娘マナちゃんと3人で暮らすユカさんは、マイホームに憧れる料理が得意な専業主婦。康太さんの実家は郊外の高級マンションのペントハウスで、義母と独身の義姉知佳さんが2人で暮らしています。ユカさんはここで同居できたらと密かに夢見ていますが、それには同じく義実家を狙っている義兄嫁の麻里さんの存在が問題でした。麻里さんはユカさんに対抗心むき出しで義母に取り入ろうと必死です。人付き合いが苦手で在宅で仕事をしているらしい知佳さんを麻里さんは引きこもりと決めつけ見下していますが、ユカさんは自分の手料理を喜んで食べてくれる知佳さんが好きでした。ある日、ユカさんとマナちゃんが義実家に行くと、すでに麻里さんが来ていました。夜になって麻里さんの息子ユウトくんも合流。ユウトくんは、麻里さんが遠回しに義母に学費の援助をせがんだりお世辞ばかり言ってゴマをする様子を冷めた目で見ていました。仕事帰りの康太さんがユカさん達を迎えに来ると、ユウトくんが遠慮がちに「俺も乗せてくれない?」と聞いてきました。義母への点数稼ぎに必死な麻里さんと違って、ユウトくんは礼儀正しくていい子。でも麻里さんの態度が目に余るのか、今まで溜まっていたストレスを吐き出すように、麻里さんへの不満を並べ始めました。

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義兄嫁を嫌う甥っ子の気持ちが分かる気がする

麻里さんと違って礼儀正しいユウトくん。彼自身も実の母親である麻里さんのことはよく思っていないようで、「ばあちゃんに媚び売って知佳さんをこき下ろして、家での母さんの様子はここでは言えないくらいです」と愚痴をこぼしました。正直、麻里さんのやり方には私も思うところはありますが、ユウトくんがいる手前、普段の様子を言い出すこともできず、私はただ黙ってユウトくんの話を聞いていたのでした。

翌朝、ユウトくんの話を思い出した私は、「ちょっとユウトくんの気持ちがわかる気がする、麻里さん、お義母さんへのアピールがすごいもん」とつぶやきました。すると康太は難しい表情で「うーん・・・どうせあのマンション狙ってるんだろうけど100%無駄なのにな」と答えます。

康太の言葉を聞き、私は心の中で「そうだよね」と頷きました。あのお義母さんが知佳さんを追い出して麻里さんたちと住むなんて絶対に了承しない気がします。そう考えると、康太が「マンションを狙うのは100%無駄」と言い切った理由にも納得できます。

2人で難しい顔をしていると、マナが「パパーテレビつけて、はやく!めいたんていシフォンはじまっちゃう!」と駆け寄ってきました。どうやら、マナのハマっている『名探偵シフォン』が始まる時間のようです。康太は「・・・はいはい」と返事をすると、すぐにテレビをつけました。

オープニング曲に合わせてノリノリで踊るマナ。「名探偵シフォンっていうアニメなんだけど、子どもたちの間で流行ってるの」と康太に説明しました。でも、私があまりに夢中でテレビを見つめているのを見て、康太は呆れたように「・・・むしろユカの方がハマってるじゃん」と突っ込みました。

「うん、原作漫画も一気に全巻揃えちゃった、この作者さん、私が学生のときから大好きで・・・懐かしくて」嬉しそうにそう話す私を前に、康太は何か思うことがあるのか、考え込んだ表情のまま黙り込んでしまいました。

康太さんの言う通り、知佳さんを大切に思っている義母が、彼女を追い出して義兄嫁と暮らすとは考えにくいですよね。それにしても、名探偵シフォンを熱心に語るユカさんを前に、思い詰めたように黙り込む康太さん。その沈黙には、何か理由があるように思えてなりません。

※ストーリーはフィクションです。 登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。 創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:船井秋 編集:石野スズ
作画:ねむりひつじ
みぃくんのママ。面白かったり可愛かったなぁと思った子どもの様子をノリと勢いで描いています。

最新のコメント
  • ごまもち より

    その名探偵シフォンとやらの漫画家さんは多分知佳さんなのだろう・・・と多くの人はもう気がついてるだろうけど、多分強欲義姉は気が付かないんだろうなあ。

  • 匿名 より

    ずばり!知佳さんが漫画の原作者!

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