自分の言葉が息子を追い詰めていたと気づいた母は息子に謝罪

小さい頃から運動も勉強もできて天才だと思っていたハヤト。少し失敗しても「次はできる」「あなたは何でもできるんだから」「天才なんだから」と、私の勘違いのせいで徐々にハヤトを苦しめていたなんて夢にも思っていませんでした。学校からハヤトがカンニングをしたと知らせを受けた時や、ハヤトが初めて私に「自分が褒められたいから僕に頑張らせたいだけ」と声を荒げたこともショックでしたが、それよりもハヤトが私ではなく夫に悩みを打ち明けていたことがショックでした。私の喜ぶ顔が見たい一心で無理をしていたハヤトに気づかなかった私は母親失格だと思いました。
学校から帰ったハヤトと向かい合って座り、きちんと話をしようと思いました。そばには夫にもいてもらいました。私に座るように声をかけられたハヤトは、ギクッとしたようでしたが、素直に従いました。

ハヤトが「お母さん、昨日は」謝罪の言葉を口にしかけたハヤトを遮り、私は「ごめんなさい!」と頭を下げました。「私の言葉があなたを追い詰めていたことにやっと気が付いたの。」と素直に打ち明けました。それしかない。これまで私の気持ちを押し付けてばかりで、苦しい思いをさせてきたハヤトに、謝罪の言葉しか出てきません。

私の突然の謝罪の言葉にハヤトは驚いたようでしたが、それでも黙って私の話を聞いてくれました。
私は、ハヤトを傷つけるつもりや追い詰める気持ちなどなかったけれど、それでも私のせいでハヤトに無理ばかりさせていたことをようやく理解したと伝えました。ハヤトはいつもこれ以上ないくらいずっとずっと頑張ってくれていたのに、本当にごめんなさいと、心からの謝罪を伝えました。

黙って私の話を聞いていたハヤトでしたが、しばらくして、大粒の涙がハヤトの頬をつたいました。悲しそうな、ホッとしたような表情でした。

ハヤトは、本当の気持ちを初めて私に伝えてくれました。「できなくて辛かった。やめたかった。でもお母さんが悲しむのはもっと嫌だったんだ!」ずっと、私のために・・・私を悲しませまいと頑張ってくれていたんだ・・・引き出しの奥に隠していた点数の悪い答案用紙を見つけたとき、我を忘れて「恥ずかしい!」と感情をぶつけた自分を思い出して、いたたまれない気持ちになりました。

「できなくてごめんなさい」と泣きじゃくるハヤトを抱きしめて「謝らなくていいの、謝るのはお母さんの方だから。ごめんね、ずっと、ありがとう」と伝えました。
ハヤトくんがようやく本当の気持ちをお母さんに打ち明けることができましたね。才能があるハヤトくんのためにたくさんの経験を積めるように習い事を頑張ったり、学校の役員をしたり一生懸命だったお母さんと、大好きなお母さんが悲しむ姿を見たくなくて頑張っていたハヤトくん。すれ違いだったお互いへの気持ちがようやく通じてホッとしました。
※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。
原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:マキノ
元気姉弟を子育て中の主婦。
SNSで育児絵日記を描いています。
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