初恋の人と思いがけず距離が縮まり、喜びを隠せない

姉ちゃんの思いつきで、実家の手伝いをすることになったユリ姉。出戻りということもあり仕事を探していたユリ姉は、「すっごく助かる」と前向きな反応を見せてくれました。急に距離が縮まったことに少し戸惑いましたが、「何とかユリ姉を元気づけたい」という気持ちは俺も同じです。こうして俺は、本業が休みの日だけ、ユリ姉に作業を教える役目を引き受けることになったのでした。
そして翌週末、ユリ姉はさっそく実家の手伝いにやってきました。「おはようございます!ハムちゃん、今日はよろしくね」作業着に麦わら帽子姿のユリ姉はいつもと少し雰囲気が違っていて、なんだか照れてしまいます。父と母もユリ姉が来てくれたのがよっぽど嬉しいのか、「ユリちゃん、長靴も麦わらも似合うわ~」といつもよりテンション高め。

「今日は野菜の袋詰めをお願いします」俺がそう言うと、ユリ姉は「はい!ハムちゃん先生!」と元気よく返事をしました。・・・かわいい。ユリ姉をスカウトしてくれた姉ちゃんには感謝しないとな。そんな気持ちを悟られないように、平静を装いながら袋詰めの手順を一つひとつ説明します。

ユリ姉は不自然なくらい明るく元気な様子で働いていましたが、時折見せるつらそうな顔が、彼女の受けた傷の深さを感じさせました。俺はユリ姉のそんな姿を見て、姉ちゃんの言葉を思い出します。「ユリの実家、ご両親が亡くなってて、今はお兄さん夫婦が住んでいる家に身を寄せてるらしくて、お兄さんとは元々仲がいいわけじゃないみたいで肩身が狭いんじゃないかな」

「ユリ、多分実家にお金を入れるために仕事がしたいんだと思う」姉ちゃんのその言葉に、俺は少し引っかかりを覚えました。「向こうの不倫だろ?慰謝料とかもらってんじゃないの?」そう聞き返すと、姉ちゃんはユリ姉の様子を思い浮かべるように一瞬黙り込み、「多分微々たるもんだと思う・・・」と小さくつぶやきました。

「話聞いた感じだとそうみたい、しかも兄嫁も結構難しいタイプみたいでさ・・・」ユリ姉は何も言わないけど、電話してても気を使ってる感じがしたと姉ちゃんは言います。ユリの実家なんだし堂々としてていいんだよと伝えても、「出戻りの小姑なんだから置いてもらえるだけありがたい」と控えめな姿勢を崩さなかったそうです。
一見元気そうに振る舞っていても、ユリさんが受けた精神的な傷は決して小さなものではありません。地元に戻ってきたはずなのに、実家ですら居心地が悪く、どこにいても休まる場所がない・・・そんなユリさんの姿を見れば公輔さんが心配になるのも当然です。「出戻りの小姑なんだから置いてもらえるだけありがたい」その言葉から、ユリさんがどれほど周囲に気を使って生きているのかが痛いほど伝わってきます。
※ストーリーはフィクションです。 登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。 創作漫画としてお楽しみください。
原案:ママ広場編集部 脚本:船井秋 編集:石野スズ
作画:さいとうにこ
子育て、日常記録を描いています!
3児のママ
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うーんユリさん可哀想なんだろうけど、両親いないのに実家だからって身を寄せるのどうなんだろ…もう兄家族の生活があるんだから。
遺産のことなら、実家の査定額を半分もらって自活するべきでは?
実家なんだからいていいんだよって他人がとやかく言うことでもないと思うんだけど。