私にだけ聞こえる声で「毎度ゴマすりご苦労さま」

私と同じく、義母との同居を狙っているであろう義兄嫁の麻里さん。頻繁に義実家へ出入りしては、用もないのにソファでくつろいだり、昼食までごちそうになったり、義母が何も言わないのをいいことに遠慮なく振る舞います。しかも、私も密かにこの家を狙っていることに気付いているのか、何かと牽制してくるのが厄介。正直なところ、私は麻里さんがどうにも苦手です。
私は気を取り直して、「これお土産です、昨日焼いたので」と自宅で焼いてきたシフォンケーキを義母に渡しました。義母は「ユカさんのお菓子、本当においしいのよね」と喜んで受け取ります。趣味程度なので胸を張れるほどではありませんが、こうして喜んでもらえると作った甲斐があります。

「ユカさん、お料理上手よね~」麻里さんが珍しく褒めてくれたかと思ったのも束の間、私のそばへ近づくと「毎度毎度、ゴマすりご苦労さま」と耳元で囁きました。あなたと違って、私はゴマをすっているつもりなんてないんですけどね。内心イラッとしましたが、必死に気持ちを落ち着かせました。

「知佳もユカさんのシフォンケーキ大好きなのよ、早速だけど、お気に入りの紅茶と一緒に届けてくるわね」義母はそう言うと、シフォンケーキと紅茶をお盆にのせて立ち上がりました。知佳さんが大好きなマナは、「ちぃちゃんとこマナもいく~」と嬉しそうに義母の後をついていきます。

私は「いってらっしゃーい」と声をかけながら、豪華な階段を上っていく義母とマナを見送りました。するとすかさず麻里さんが、「あなたの小賢しい点数稼ぎもどうかと思うけど、何よりも知佳さんが問題よね~」と呆れたように言います。・・・また始まった。義母の姿が見えなくなると、麻里さんは決まって態度を豹変させるのです。

「いい年して親に寄生する『子ども部屋おばさん』、さっさと独り立ちするか、嫁にでも行ってくれたらいいのに・・・ってあの人じゃ嫁に行くのは無理か」馬鹿にするようにくすくすと笑う麻里さん。日頃から知佳さんにお世話になっている私は、「あまりそういう言い方は・・・」と悪口を控えるよう、やんわりと制しました。
義母の姿が見えなくなるやいなや、態度を豹変させる麻里さん。ユカさんの善意を「ゴマすり」や「点数稼ぎ」と切り捨て、さらには長女の知佳さんまで馬鹿にする始末。あまりにも身勝手で、呆れてしまうのも無理はありませんね。
※ストーリーはフィクションです。 登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。 創作漫画としてお楽しみください。
原案:ママ広場編集部 脚本:船井秋 編集:石野スズ
作画:ねむりひつじ
みぃくんのママ。面白かったり可愛かったなぁと思った子どもの様子をノリと勢いで描いています。
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みなさんの考察が鋭い。
あっそうかも、ああ確かに!と思って続きが楽しみになりました。
しかし義姉の露骨な皮算用のえげつなさは論外だけど、主人公もちょっといやらしいよね。
実は部屋でしっかり稼いでるのでは…?