[3]初恋こじらせ夫|離婚して地元に帰ってきた幼馴染の妹をサポートしたいという夫を快く送り出した妻

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前回のお話

平凡だけれども幸せな毎日を過ごす理恵さんは、ある日、夫の正志さんから地元の同窓会に行ってもいいか聞かれます。成人式から20年後ということもあり普段会わない人とも集まれるからとウキウキする正志さんを見て、理恵さんは「楽しんできなよ!」と笑顔で送り出しました。正志さんが同窓会を楽しんでいる間、理恵さんとリマちゃんは母子水入らずの女子会を楽しみます。そして正志さんが帰ってくる時間に合わせて、好物の餃子作りを始めました。そうこうしているうちに正志さんが同窓会から帰宅。しかし、なんだか元気がありません。理恵さんがどうしたのか尋ねると、「総一郎の妹の聡子が地元に戻ってきたんだけど・・・暴力をふるう夫から息子を連れて逃げて来たらしい」と話し始めました。

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地元の仲間を助けたいという夫の気持ちを尊重しよう

同窓会から帰ってきた正志でしたが、なんだか元気がありません。心配になって「同窓会で何かあった?」と声をかけると、正志は視線を落としたまま「実は、総一郎の妹の聡子が離婚して地元に戻ってきて、暴力をふるう夫から子どもを連れて逃げてきたらしい」と打ち明けてくれました。

まさか身近でそんな出来事が起きていたとは思わず、私は「大変だったんだ・・・」とつぶやきました。正志は真剣な表情のまま、「もしかしたら元夫が来るかもしれないみたいで、総一郎を中心に地元のみんなでサポートすることになってさ」と静かに続けます。

元夫の目を盗んで逃げてきたのなら、いつ連れ戻しに来てもおかしくありません。そう考えると、味方の多い地元へ戻るのが一番安全な選択だと思います。私が「突然来たら怖いもんね」と言うと、正志は「うん、俺も裕二に呼ばれてて、これから休みの日にちょくちょく地元に戻るかも」と応えました。

裕二さんは、正志の幼馴染で親友。今は地元で親の後を継いで、若いながらも「スーパー佐伯」を経営しています。私は裕二さんの妻である美沙ちゃんとも仲良くさせてもらっていて、家に招いたり、お出かけしたり・・・家族ぐるみのお付き合いをしています。

正志の地元は、車で2時間ほどののどかな場所。結婚の挨拶に行ったときは、ご近所さん総出でお祝いしてくれた思い出があります。義実家だけでなく、ご近所さんにも挨拶に行くと連れ出されたときは正直緊張しましたが、皆さん気さくな方ばかりで、私たちの結婚を心から喜んでくれました。

「ご近所さんとも仲がいいんだね!」私がそう言うと、正志はまるで当たり前のように「ここらはみんな家族みたいなもんだからね~」と教えてくれました。そんな土地柄だからこそ、幼なじみが傷ついて地元へ戻ってきたと聞けば、自然とみんなで支え合おうとするのだろうと思いました。

「落ち着くまでは助けてあげた方がいいよね」私がそう言うと、正志は「せっかくの休みなのに、リマと2人にして悪いけど・・・」と申し訳なさそうな顔をします。私は正志に心配させまいと「大丈夫、リマと女子トークしながら待ってるから!」と快く送り出したのでした。

助け合いが当たり前の土地柄なら、幼馴染の妹を支えようとするのはごく自然なこと。何より、地元の仲間を思いやる正志さんの気持ちを、妻として否定することはできませんよね。地元の仲間たちと分担して支えるのなら、頻繁に帰るわけでもないはずですし、ここは快く送り出してあげるのが妻としての役割なのだと、理恵さんは感じたのでしょう。

※ストーリーはフィクションです。 登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。 創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:船井秋 編集:石野スズ
作画:dechi

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