[4]彼親のせいで婚約破棄|あんな家に嫁にやろうとして悪かったと泣きながら謝る母の言葉が心に沁みる

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前回のお話

美沙さんは介護施設で働いて2年目の介護士。学生時代からお付き合いしているヒロさんとの結婚について悩みがありました。彼の家に挨拶しに行った時のこと、「仕事はいつ辞めるのか」「介護士がいれば老後も安心」だの言いたい放題の様子に言葉を失い、人の見下すようなヒロの両親の態度は目に余るものがあり、「本当に結婚していいのかな?」と悩んで介護している史子さんに相談すると、「私の話をしましょうか?」と史子さんが切り出しました。史子さんはしきたりを重んじる家で育ち許嫁がいました。本当は密かに好きな人がいたけれど運命には逆らわず、16歳の時に許嫁の家に入り、義母に家の事を教わることになったものの、史子さんに厳しくあたる義母に、お味噌汁を投げつけられたり、「どんな躾をしてきたんだ!」と罵られたりしても許嫁も義父も助けてはくれず、史子さんは辛い思いをし何とか耐えていたものの、許嫁の宗司さんにかばってもらえなかったことで我慢の限界に。ある日、一人で泣いているときに大好きな人と出会い、想い合っていた2人は駆け落ちを。「苦労もしたけれど素敵な毎日だった」と話す史子さんは、その頃、実母が病だと知り、最期に一目会いたいと覚悟を決め、故郷に戻ることにしたのでした。

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「私の選択は間違ってなかったんだ」駆け落ちしたことを認めてくれていた

許嫁の宗司さんにかばってもらえなかったことで、義母の厳しい仕打ちに耐えられなくなった史子さんが、一人で泣いていたところ、大好きな人が心配してくれ、想い合っていた2人は駆け落ちすることに。その後、風の便りで実母が病だと知り、母の最期に一目会いたいと、駆け落ちした身ながら、覚悟を決めて故郷に戻ることにしたのでした。

実家に帰った史子さんが寝室の扉をそっと開けると、そこにはお母さんとお父さんの姿が。
「・・史子・・?」とお母さんが史子さんの名前を呼び、

「お母さん、お父さん・・!」そう言いながら駆け寄ると、「ごめんなさい・・!」と謝る史子さんを優しく抱きしめるお母さんとそっと背中に手をあてるお父さん。

「いいの、いいんだよ・・!お前が無事で本当によかった・・」そう言って涙を流すお母さん。
そして、史子さんが許嫁の家から逃げた後、あちらの親たちが実家に押しかけ、罵り、喚いて大変な騒ぎだったと教えてくれました。

「慰謝料を払って婚約破断としたんだ。あちらの家は、すぐに新しい嫁を取ったようだが、姑さんと合わずに離縁、またすぐ嫁を取っては離縁を繰り返していたよ。今ではお峰さんも亡くなって、宗司さんが一人残って暮らしているらしい」お父さんの言葉を黙って聞いていると、「史子」と呼ばれました。

すると、「あんな家に嫁にやろうとして悪かったね・・辛かっただろう。お前がいい人と一緒になって幸せな人生を送ってくれてよかった」そう言って涙を流すお母さんを見た史子さんは、

「そうか・・あの時に夫と逃げることを選んだのは間違いじゃなかった・・私の選択は間違ってなかったんだ・・」史子さんはそう思ってホッとしたのでした。

覚悟を決めて故郷帰った史子さんは、久しぶりに両親に会って涙が。駆け落ちしたことを謝る史子さんに、あれから家に押しかけて来て散々罵られ、最終的に慰謝料を払って婚約破談したと聞き、今は宗司さん一人だと話した後、「あんな家にやろうとして悪かった」と謝られ、「私の選択は間違いじゃなかった」とちょっぴりホッとした史子さん、覚悟を決めて故郷に帰ったことで、両親とのわだかまりがとけて本当によかったですね。

※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:マキノ
元気姉弟を子育て中の主婦。
SNSで育児絵日記を描いています。

最新のコメント
  • MKⅡ より

    嫁ぎ先に問題があったんだったら、仕方ない。
    お母さんが、謝ってくれてよかった。

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