「駆け落ちした身だけど母の最期に一目会いたい」切なる願い

16歳の時、本当は密かに好きな人がいたけれど運命だと逆らうことはせず許嫁の家に入った史子さん。嫁に厳しくあたる義母お峰さんにお味噌汁を投げつけられたり、「どんな躾を受けてきたんだ!みっともない」と罵られたりしても許嫁や義父は見て見ぬふりでとても辛い思いをしました。
「あんな時でも許嫁の宗司さんがかばってくれていたら・・。私の見方はいないんだと思ったら、ずっと耐えていたものが堪えられなくなってしまってね」と呟く史子さんは、「嫁に入るんだから、母のやり方に従うのは当たり前だ。言う通りにしなさい」と昔、宗司さんに言われたことを思い出していました。

「そしてある時、辛くて一人で泣いていた私に声をかけてくれたのが、ずっと好きだったあの人だった」史子さんは、好きだった人との出会いを話してくれました。

「お互い想い合っていた私達は、そのまま駆け落ちしたの」そう話す史子さんは、

「その後は苦労もしたけれど、あの人との毎日は本当に素敵なものだった・・でも、夫とは早くに死別してしまってね」と寂しそうに言い、

「それから何年か経って、実母が病に倒れてもう長くないと風の便りに聞いたの。駆け落ちした身ではあるけれど、母の最期に一目会いたい気持ちが勝って、私は故郷に戻ることにしたの」
静かに話す史子さんの言葉から、当時、強い覚悟をして故郷に戻ったのだと言うことが伝わってきました。
自身が16歳だった時のことを話してくれた史子さんが、許嫁の存在や、義母に辛くあたられた際、許嫁と義父が見て見ぬふりをしたこと、辛さに耐えられず飛び出した時に想い合っていた2人で駆け落ちしたことを話してくれ、壮絶な人生を振り返った時、時代も置かれた状況も違うけれど、美沙さんにも伝わるものがありそうですよね。
※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。
原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:マキノ
元気姉弟を子育て中の主婦。
SNSで育児絵日記を描いています。
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やり方間違えてる人の言う事なんか、聞く必要は無い。たとえ義母であっても。
義父と許嫁は嫁と立場が入れ替ったら、どんな反応をするか、同じ事が言えるかどうかが楽しみ。