[31]帰らない夫|子どもがいようが容赦なし。隙あらば甘えようとする義姉と義母に終始厳しい姿勢を崩さない義兄

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前回のお話

アヤノさんは、兄嫁キョウカさんをサポートするために頻繫に実家へ帰る夫のトモヤさんに悩みを抱えていました。トモヤさんの帰省癖は一人娘のヒマリちゃんが産まれても変わることはなく、その後義兄夫婦が離婚するとさらに高頻度に。さらには義母から「トモヤと離婚してほしい」とお願いされ、どうすればいいのと頭を抱えるアヤノさん。泣きながら家路を歩いていると、アヤノさんのもとに突然電話が。電話口の相手はわかりませんが、何やら話し込んでいる様子でした。その日の夜、アヤノさんは、トモヤさんに義実家での同居を提案します。トモヤさんは最初こそ渋りましたが、結局押しに負けて承諾。そして1か月後、義実家での同居生活がスタートしました。トモヤさんの稼ぎに頼って生活することになるため、以前よりもっと家計管理に勤しむ日々。しかし中々お金は貯まらず、最終的にはトモヤさんのお小遣いから義母とキョウカさんたちの生活費を捻出する事態に。そんな時、義実家に義兄のナオキさんが帰ってきました。突然のことに驚く一同。そして家族を集めたかと思えば「この家と土地を売ろうと思っている」と驚愕の宣言をします。案の定、キョウカさんと義母は出て行くことを拒否。するとナオキさんは「家賃を払うなら居てもいい」と冷たく言い放ち、キョウカさんと義母に自立を促したのでした。

1話目から読む

「そんな急に決めないで!」突然の展開に慌てて声を荒げる義姉と義母

私がナオキさんに交渉してキョウカさんと義母への援助をなくしてらったのに、「僕は生活費の援助を続けてもいい」と言い出したトモヤ。しかし、トモヤのお給料で大人4人、子ども3人を養うのは苦しく、貯金だってまともにできていません。生活が苦しくなることがわかっているのに、なぜいまだに援助を続けたがるのか、私には理解できませんでした。

ナオキさんはトモヤを鋭い目つきで睨むと、「どうしてそこまでする必要があるんだ?何か理由でも?」とストレートに問いかけました。しかしトモヤは理由が言えないのか「えっと・・・」と言葉を濁します。すると、その様子を見かねたキョウカさんが、「それは私たちのことをかわいそうだと思って」と代わりに説明しました。

ナオキさんはキョウカさんを冷ややかな目で睨むと「かわいそう?自立してから言えば?」と容赦なく言いました。図星を突かれたのか、キョウカさんは顔を伏せたまま黙り込みます。すると、重々しい空気に耐えきれなくなった義母が、気まずそうに「と、とりあえずわかったわ」と渋々ながら承諾しました。

「キョウカ、働いて給与が貰えるようになるまでは待つ、その後住む賃貸の初期費用はこっちで持つから」ナオキさんは今後の段取りを淡々と話し始めました。その表情からは、キョウカさんと義母を必ず自立させるという強い意志が伝わってきます。

「そんな急に決めないで!働くけど、私は出て行くつもりないから!」「ルナもソウも小さいの、もう少し待ってくれない?」突然の展開に、キョウカさんと義母は慌てて声を上げます。しかしナオキさんは「待つ気はない」と終始厳しい姿勢を崩しません。私とトモヤは、そんな3人のやり取りをただ黙って見ていることしかできませんでした。

結局、キョウカさんと義母はナオキさんの意向を受け入れ、自立に向けて仕事を探すことになりました。しかしトモヤは、キョウカさんたちへの援助は続けたいと頑なな姿勢を崩しません。トモヤの気持ちが変わらない以上、生活が苦しい現実も変わりません。私はトモヤの目をまっすぐ見つめ「わかった、じゃあ私も働くよ」と提案したのでした。

これまで好き放題に振る舞ってきたキョウカさんと義母でしたが、家と土地の所有権を持つナオキさんが現れたことで状況は一変し、あれよあれよという間に自立を迫られることになりました。小さな子どもがいるから待ってほしいというキョウカさんの訴えもむなしく、「待つ気はない」とナオキさんは厳しい姿勢を崩しません。これまでトモヤさん夫婦に甘えてきたツケがついに回ってきましたね。

※ストーリーはフィクションです。登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:まりお
2児の母です。

最新のコメント
  • DAI より

    アヤノさんに主演女優賞を差し上げたい。

  • らとこ より

    今までずっと読んできてホントにツッコミどころ満載です(笑)
    でもどんな結果になるのか楽しみです
    うまく話を回収してくださいね

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