[30]帰らない夫|情けをかけない義兄のスパルタ指導。人の稼ぎを当てにしていた義姉と義母が自立を迫られる

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前回のお話

アヤノさんは、兄嫁キョウカさんをサポートするために頻繫に実家へ帰る夫のトモヤさんに悩みを抱えていました。トモヤさんの帰省癖は一人娘のヒマリちゃんが産まれても変わることはなく、その後義兄夫婦が離婚するとさらに頻度が増えます。さらには義母から「トモヤと離婚してほしい」とお願いされ、どうすればいいのと頭を抱えるアヤノさん。泣きながら家路を歩いていると、アヤノさんのもとに突然電話が。電話口の相手はわかりませんが、何やら話し込んでいる様子でした。その日の夜、アヤノさんは、トモヤさんに義実家での同居を提案します。トモヤさんは最初こそ渋りましたが、結局押しに負けて承諾。そして1か月後、義実家での同居生活がスタートしました。トモヤさんの稼ぎに頼って生活することになるため、以前よりもっと家計管理に勤しむ日々。しかし中々お金は貯まらず、最終的にはトモヤさんのお小遣いから義母とキョウカさんたちの生活費を捻出する事態に。そんな時、義実家に義兄のナオキさんが帰ってきました。突然のことに驚く一同。そして家族を集めたかと思えば「この家と土地を売ろうと思っている」と驚愕の宣言をします。すると義母はわなわなと震えながら「いやよ!絶対に出て行かない!」と声を荒げました。

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「家賃払うなら住んでもいいけど?」義姉と義母を追い出す気満々な義兄

突然帰ってきたかと思えば、「家と土地を売ろうと思っている」と迷いのない口調で宣言した義兄ナオキさん。キョウカさんと義母は顔を青ざめ、私とトモヤも予想外の提案に思わず目を見開きます。この家と土地はナオキさんの所有物なので、本人が売却を決めること自体は何らおかしくないのですが、あまりにも突然のことに、私たちは状況を飲み込めずにいました。

重苦しい空気が流れる中、キョウカさんが「ここはお義母さんがずっと住んでたのよ、それは流石に・・・」と説得を試みます。しかしナオキさんは情けをかけることなく「家賃を入れてくれるなら住んでもいいけど?」と冷たく言い放ちました。

同居させてもらっている立場の私たちは、生活費の援助とは別に家賃も支払っていました。「あの~うちは家賃払ってます」私がそう言うと、ナオキさんは「そうなんですか、ではその家賃はこれから俺に渡してください」と穏やかな口調で応じてくれました。

さらに私は、キョウカさんたちに生活費の援助をしていることを伝えたうえで、「ナオキさんがいるなら援助はなくてもいいですか?正直トモヤのお給料だと厳しくて」と追加でお願いします。生活費の援助がなくなれば、その分をヒマリのための貯蓄に回せると思ったからです。

するとナオキさんは「それは支払わなくて大丈夫です」と二つ返事で承諾してくれました。私は「わぁ助かります」と素直にお礼を伝えます。しかし次の瞬間、ナオキさんはキョウカさんへ視線を移すと、「でも俺はキョウカと離婚した立場だし、母さんの面倒を見るつもりもないよ?」と冷ややかに言い放ちました。

ナオキさんは、キョウカさんには「1か月以内に仕事と保育園を探すこと」、義母には「キョウカさんが求職中の間は子どもたちの面倒を見ること」、さらに「保育園が決まったら仕事を探すこと」を指示しました。これで正真正銘、キョウカさんたちの援助をしなくてよくなる!心の中で喜んでいると、トモヤが「で、でも、僕は生活費の援助は続けてもいいと思うんだ、アヤノいいよね?」と言い出しました。

ナオキさんの一言で、これまでトモヤさんのお給料を当てにして暮らしていたキョウカさんと義母は、働くことを余儀なくされました。本来、トモヤさんのお給料はアヤノさんとヒマリちゃんのために使われるべきもの。そう考えれば、この流れはごく自然とも言えます。それにしてもナオキさんは、ただキョウカさんと義母をこの家から追い出すためだけに義実家へ戻ってきたのでしょうか。どうにも、それ以外の目的があるような気がしてなりません。

※ストーリーはフィクションです。登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:まりお
2児の母です。

最新のコメント
  • 匿名 より

    やっぱり兄ちゃんとアヤノは組んでますね。計画通りって事です。

  • もぱ より

    嫌に決まってんだろ!

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