「家賃払うなら住んでもいいけど?」義姉と義母を追い出す気満々な義兄

突然帰ってきたかと思えば、「家と土地を売ろうと思っている」と迷いのない口調で宣言した義兄ナオキさん。キョウカさんと義母は顔を青ざめ、私とトモヤも予想外の提案に思わず目を見開きます。この家と土地はナオキさんの所有物なので、本人が売却を決めること自体は何らおかしくないのですが、あまりにも突然のことに、私たちは状況を飲み込めずにいました。
重苦しい空気が流れる中、キョウカさんが「ここはお義母さんがずっと住んでたのよ、それは流石に・・・」と説得を試みます。しかしナオキさんは情けをかけることなく「家賃を入れてくれるなら住んでもいいけど?」と冷たく言い放ちました。

同居させてもらっている立場の私たちは、生活費の援助とは別に家賃も支払っていました。「あの~うちは家賃払ってます」私がそう言うと、ナオキさんは「そうなんですか、ではその家賃はこれから俺に渡してください」と穏やかな口調で応じてくれました。

さらに私は、キョウカさんたちに生活費の援助をしていることを伝えたうえで、「ナオキさんがいるなら援助はなくてもいいですか?正直トモヤのお給料だと厳しくて」と追加でお願いします。生活費の援助がなくなれば、その分をヒマリのための貯蓄に回せると思ったからです。

するとナオキさんは「それは支払わなくて大丈夫です」と二つ返事で承諾してくれました。私は「わぁ助かります」と素直にお礼を伝えます。しかし次の瞬間、ナオキさんはキョウカさんへ視線を移すと、「でも俺はキョウカと離婚した立場だし、母さんの面倒を見るつもりもないよ?」と冷ややかに言い放ちました。

ナオキさんは、キョウカさんには「1か月以内に仕事と保育園を探すこと」、義母には「キョウカさんが求職中の間は子どもたちの面倒を見ること」、さらに「保育園が決まったら仕事を探すこと」を指示しました。これで正真正銘、キョウカさんたちの援助をしなくてよくなる!心の中で喜んでいると、トモヤが「で、でも、僕は生活費の援助は続けてもいいと思うんだ、アヤノいいよね?」と言い出しました。
ナオキさんの一言で、これまでトモヤさんのお給料を当てにして暮らしていたキョウカさんと義母は、働くことを余儀なくされました。本来、トモヤさんのお給料はアヤノさんとヒマリちゃんのために使われるべきもの。そう考えれば、この流れはごく自然とも言えます。それにしてもナオキさんは、ただキョウカさんと義母をこの家から追い出すためだけに義実家へ戻ってきたのでしょうか。どうにも、それ以外の目的があるような気がしてなりません。
※ストーリーはフィクションです。登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。創作漫画としてお楽しみください。
原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:まりお
2児の母です。
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やっぱり兄ちゃんとアヤノは組んでますね。計画通りって事です。
嫌に決まってんだろ!