[12]優等生の裏の顔|いじめっ子とクラスが離れ元気を取り戻した娘に父が渡したお守り代わりのキーホルダー

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前回のお話

中学2年生の歩実ちゃんを娘にもつ美沙さんは、教科書に落書きをされていたり靴や体操服がボロボロになっていたりする歩実ちゃんの持ち物を見て学校でいじめられていることに気づきます。歩実ちゃんからは何も言ってこず、夫の博之さんと相談ししばらく見守ることにした美沙さんですが、ある日いつもより帰宅が遅かった歩実ちゃんのカバンに悪口が書かれビリビリに破れたノートを見つけて黙っていられなくなり歩実ちゃんを問い詰めました。歩実ちゃんは泣きながらクラスメイトの風見さんとその友達にいじめられていることを打ち明けてくれ、帰宅が遅かったのは理科準備室に閉じ込められていたからだと話してくれました。風見さんは優等生として有名な女の子でした。学校へ連絡し話し合いの場を設けてもらいましたが、風見さんはテストで負けて悔しかったと友達に話したら友達が勝手に歩実ちゃんに嫌がらせをしていて自分は何も知らなかったと涙ながらに話し、先生たちはすっかり信じてしまいます。しかし、美沙さんは風見さんが泣きながらニヤリと笑ったのを見て嘘泣きだと気づき、話し合いの後すれ違いざまに歩実ちゃんに「告げ口してんじゃねーよ」とボソッと言ったのを聞いて風見さんが歩実さんをいじめていることを確信。帰宅後、美沙さんと博之さんは歩実ちゃんに転校してもいいと話しますが、歩実ちゃんは友達もいる今の学校がいいと言い、美沙さん達は歩実ちゃんの意思を尊重することに。歩実ちゃんが寝た後、話し合いのときに風見さんが嘘泣きをしていたことなどを美沙さんが話すと、博之さんはやっぱりなと納得した様子で「頭の回る子みたいだし、どうせ証拠なんてないってわかってんだろ」と言い、「親としてできる限りのことはしよう」と二人で誓い合いました。

1話目から読む

愛猫に似たキーホルダーをお守り代わりに娘に渡した父

歩実をいじめていた主犯は風見さんで間違いないと感じながらも、証拠がなく結局何もしてあげられなかった私と博之は、親としてできる限りのことはしようと誓い合いました。

あれからしばらくして、歩実は3年生になりました。風見さんとはクラスが離れ、新しいクラスには仲の良い友達もいて、以前よりも楽しそうに学校に通っています。「いってきます!」と明るく家を出る歩実を「いってらっしゃい」と安心して送り出せるようになりました。

ある夜、歩実が「私、将来は獣医さんになりたい。将来クッキーが病気になっても大丈夫だよ」と将来の夢を教えてくれました。「じゃあ勉強がんばらないとな。父さんも応援するから」と博之が言うと「うん!」と嬉しそうに答えた歩実。

夕食を食べ終えた歩実は、クッキーのところへ行き「クッキー、私がいるからね!」と笑顔で話しかけていました。その姿を見て「いじめがつらかった時、クッキーは歩実の支えだったんだろうな」と強く感じた私は、クッキーに心から感謝しました。

後日、博之が「これ、お父さんからのプレゼントだ」と歩実に渡したのは、クッキーにそっくりな猫のぬいぐるみのキーホルダー。「歩実をきっと守ってくれるからカバンに付けておいてくれ」と言うと、「うん!大事にするね」と歩実はとても喜んでいました。

歩実が自分の部屋に行った後、「歩実、だいぶ元気になったな」「そうね。新しいクラスになって本当に良かった」と喜び合った私たちは、「今度こそ絶対に歩実を守ろうな」「ええ」と固く約束しました。このまま歩実が笑顔で学校に通えることを願ってやみません。

クラスが変わり風見さんからのいじめもなくなったようで一安心ですね。歩実ちゃんがこのまま平和な学校生活を送れますように。

※ストーリーはフィクションです。 登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。 創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:船井秋 編集:石野スズ
作画:きちやん
人生2回目なの?と思うようなしっかり者の長女けいと、のんびりマイペースな長男ひかと、優しい夫との日々を描いてます!

最新のコメント
  • るる より

    ボイレコのキーホルダーかな?

  • 匿名 より

    あのキーホルダーに盗聴器か
    カメラが付いてそうだね。訴えるには証拠が必要だもんね。話し合いの時も証拠がないからあれ以上強く言えないで いじめっ子の話を信用して終わってしまったしね。
    証拠を掴んでいじめっ子にはきちんと天罰が下ってほしい

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