すれ違いざまに「告げ口してんじゃねーよ」と本性をのぞかせる優等生

学校での話し合いは完全に風見さんのペースで、こちらの主張は全く取り合ってくれないまま終了。歩実へのいじめは風見さんの愚痴を聞いた友達が勝手にやったことで風見さんに非はない、理科準備室での閉じ込めはドアの建付けが悪かっただけで設備上の問題として片付けられました。
帰り際、学年主任の先生が「今後はこのようなことがないよう職員一同サポート体制を整えます」と締めくくると「仲直りできてよかった。残り少し、一緒にクラスを盛り上げていきましょうね」と水原先生が風見さんに声をかけ、風見さんは「はい、先生!がんばります!」と笑顔で力強く答えました。さっき涙ながらに謝罪の言葉を口にしながらニヤリと笑っていた風見さんを思い出し、「・・この子、裏表あり過ぎ」と怖くなりました。

風見さんのお母さんは私たちに挨拶することもなく「りりな、帰るよ」と言うとさっさと歩きだしました。風見さんは「はーい。牧野さん、本当にごめんね。また明日ね!」と軽い感じで言い、歩実は少し戸惑った様子で「・・ばいばい」と返しました。

すると、すれ違いざまに「告げ口してんじゃねーよ、クソが」と風見さんが歩実にボソッと言ったのが聞こえました。私は驚いて固まる歩実の背中をさすりながら、「やっぱり。何この子・・!」と驚き、風見さんはやはり反省などしていないと確信しました。

「無駄な時間だったわ。でも、りりなには思ってくれる友達がたくさんいるのね」「うん!仲いい子いっぱいいるよ」と笑顔で帰って行く風見さん親子の背中を眺めながら「許せない・・なんなの?」と怒りがこみ上げました。
先生たちの前ではしおらしい態度を見せていた風見さんですが、美沙さんが感じた通りやはり微塵も反省していませんでしたね。反省どころかますます歩実ちゃんへの苛立ちを強めたようにも見える風見さん。明日からの歩実ちゃんの学校生活が心配です。
※ストーリーはフィクションです。 登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。 創作漫画としてお楽しみください。
原案:ママ広場編集部 脚本:船井秋 編集:石野スズ
作画:きちやん
人生2回目なの?と思うようなしっかり者の長女けいと、のんびりマイペースな長男ひかと、優しい夫との日々を描いてます!
![ママ広場 [mamahiroba]](https://mamahiroba.com/wp-content/themes/mamahiroba-2024/images/common/logo.webp)

ありきたりだけど、小型ボイレコ持ち歩いて証拠たくさん掴んでおこう!
明日以降のイジメっ子だけじゃなく教師達の対応も知っておかないと。