[13]娘を捨てた私|お腹の赤ちゃんの母親になる自信がない私に自分のせいだと謝る母親を絶対に咎めたりしない

アイコンイメージ
前回のお話

娘のリコちゃんが自分よりも義母に懐いていることに長年悩みを抱えていたミサキさん。こうなったのは、ミサキさんがリコちゃんを嫌っていると嘘を吹き込み自分にだけ好意が向くように義母が仕向けていたからでした。義母の言葉しか信じなくなったリコちゃんは、年を重ねるごとにミサキさんを拒むようになり激しく反発。夫のコウイチさんに相談しても「母さんとうまくやってくれ」と言うだけで真剣に取り合ってくれず、リコちゃんが小学生になった頃には母親の立場も役割もすっかり義母に奪われていました。耐えきれなくなったミサキさんは、義母と離れたいとコウイチさんに相談するも「不満ならお前が出て行け」と言われてしまい、リコちゃんに2人で暮らそうとミサキさんが提案するも、あっさり断られてしまい、自分が全く必要とされていないことを痛感。自分がいない方がリコちゃんが幸せになれると考えたミサキさんは一人で家を出ました。15年後、結婚して赤ちゃんを授かったリコさんは、ある日実家でミサキさんの日記を見つけ、祖母から聞かされていた話が全て嘘だったことを知り、母親が自分を嫌い捨てられたと思っていたリコさんは、実は自分が母親を捨てていたという事実にショックを受けます。事実を知ったリコさんは、祖母と父親にミサキさんの日記を読んだことを伝え、「お母さんが出て行ったのは私たちのせいだったんだね」と詰め寄り、「母親になる自信がない」と言い出してコウイチさんと義母はビックリ。しばらく会いたくないと部屋にこもり、ミサキさんに電話をかけ、「本当に・・リコなの?」と涙するミサキさんの声が聞こえました。

1話目から読む

「あなたを守れず置いて行ってしまってごめんなさい」捨てられたんじゃなかった

お母さんは私を嫌いで家を出て行ったんじゃなかったと知った私はパパとおばあちゃんを責めました。「どうしてパパはお母さんの味方してあげなかったの?」とパパに言いつつ、自分自身のことを振り返り後悔し「子どもを産む自信がないよ」と落ち込みました。その後、「しばらく2人に会いたくない」と言った後、番号が残されていたお母さんの携帯に電話し、「もしもし?」お母さんの声を聞いて涙を流すと、「リコ・・本当にリコなの・・?」とお母さんも涙を流していたのでした。

そしてある日、約束したカフェで向き合ったお母さんと私。
「素敵な女性になったのね」お母さんにそう言われた私は、「お母さん・・ごめんなさい。あの時何もわからないまま・・」と申し訳ない気持ちでいっぱいに。

すると、「謝るのは私。あなたを守れなくて、置いて行ってしまって・・本当にごめんなさい」お母さんが謝り、「ずっとお母さんに捨てられたと思ってた・・」と言うと、「お母さん、忘れたことなかったわ。リコのこと」とお母さんが言ってくれました。

そして「私・・お腹に赤ちゃんがいるのに、お母さんになる自信がなかった」そう言うと、「お母さんのせいね、本当にごめんね」と謝るお母さんに、「そんなことない・・お母さんのせいじゃないから」と真剣に伝えました。

その後もお母さんといろいろ話をして、お母さんが再婚したいたこと、今度中学生になる男の子の母親になっていることを知りました。
「あの時は・・私がいない方がリコの心が傷つかないと思ったの。でもそれが正しかったのか今でもわからないわ」とお母さんが家を出た時のことを話してくれました。

その後、「また・・連絡してもいい?」お母さんにそう言うと、「もちろんよ。連絡待っているから」とお母さんが笑顔で答えてくれました。

お母さんに捨てられたと思っていたリコさんは、実はコウイチさんや義母のせいでお母さんが家を出たと知り絶望的な気持ちに。お腹にいる赤ちゃんの母親になる自信をなくしていましたが、お母さんに謝られ「お母さんのせいじゃない」と言ったリコさん、お母さんに会えたことが大きな力になりそうですね。

※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:ねむりひつじ
男の子ママ。面白かったり可愛かったなぁと思った子どもの様子をノリと勢いで描いています。

この記事をSHAREする