[11]娘を捨てた私|母の日記で真実を知り祖母と父に詰め寄る娘

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前回のお話

娘のリコちゃんが自分よりも義母に懐いていることに長年悩みを抱えていたミサキさん。こうなったのは、義母が意図的にリコちゃんをミサキさんから遠ざけ、ミサキさんがリコちゃんを嫌っていると吹き込んで自分にだけ好意が向くように誘導していたからでした。義母の言葉しか信じなくなったリコちゃんは、年を重ねるごとにミサキさんへの嫌悪感を強め激しく反発。夫のコウイチさんに相談しても「母さんとうまくやってくれ」と言うだけで真剣に取り合ってくれず、リコちゃんが小学生になった頃には母親の立場も役割もすっかり義母に奪われていました。耐えきれなくなったミサキさんは、義母と離れて家族3人で暮らしたいとコウイチさんに訴えますが、コウイチさんに「不満ならお前が出て行け」と言われてしまいます。ミサキさんはリコちゃんに2人で暮らそうと提案するも「おばあちゃんがいい」とあっさり断られ、もう会えなくなってもいいとまで言い切るリコちゃんを見て自分が全く必要とされていないことを痛感。自分がいない方がリコちゃんが幸せになれると考えたミサキさんは一人で家を出て行きました。15年後、大人になったリコさんは結婚して赤ちゃんを授かりました。ある日、実家でミサキさんの日記を見つけたリコさんは、祖母から聞かされていた話が全て嘘だったことを知ります。日記にはリコさんへの愛情が溢れており、祖母がミサキさんとリコさんの仲を引き裂いていたことが書かれていました。ずっと母親に捨てられたと思ってきたリコさんは、実は自分が母親を捨てていたという事実にショックを受けます。

1話目から読む

「最低な人だった」自分が追いつめて出て行かせた嫁を悪く言う義母

私はずっとお母さんに嫌われていて、いつか捨てられるのだとおばあちゃんに聞かされて育ち、そう信じていました。そしていつも好きなものを買ってくれて、優しくしてくれるおばあちゃんが大好きだった。私が学校へ行っている間にお母さんが出て行ったと知り、やっぱり私は捨てられたのだと思っていたけれど、お母さんの日記を読んでそうではなかったことがわかりました。お母さんはいつでも私のことを愛してくれていたのに、おばあちゃんの嘘を信じた私がお母さんを捨てていたのです。

部屋に戻った私は、「おばあちゃん・・お母さんは私を嫌いで私を捨てたんじゃなかったんだね」と詰め寄りました。おばあちゃんは「どうしたのいきなり」と驚いたように言うと、「そうよ・・リコちゃんの母親は最低な人だったわ」とため息まじりに続けました。

私がお母さんの日記を見せながら「お母さんの日記を見つけたの。あの時・・私達、ママを追い出したんだよね」と言うと、おばあちゃんは「何を言うの!!あの人が出て行ったのよ!!」と声を荒げました。「でも・・私達が追い詰めたんでしょ?」私は冷静に切り返します。

それでもおばあちゃんは悪びれず「・・あの女は母親として相応しくなかったのよ」と自分を正当化してお母さんを非難。「私はただリコちゃんの為に・・」と言うおばあちゃんの言葉を遮り、「違うよ。おばあちゃんは自分の思い通りにしたかっただけ」ときっぱり言いました。

「お母さんがいなくてもあなたは幸せだったでしょ?私とお父さんが愛情をたっぷりかけたし。何不自由なく暮らしていたじゃないの。何を今さら」と開き直るおばあちゃん。おばあちゃんの言葉はもう私には全く響きません。

そこへ「リコ?何かあった?」とパパがやって来ました。私が「パパ、お母さんが出て行ったのは私達のせいだったんだね」と言うと、パパは言葉に詰まっていました。

リコさんが真実を知ったとわかった後でも自分の非を認めずミサキさんが悪いと言い張る義母には呆れてしまいますね。

※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:ねむりひつじ
男の子ママ。面白かったり可愛かったなぁと思った子どもの様子をノリと勢いで描いています。

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