[9]娘を捨てた私|祖母から聞かされていた話と全く違う。もうすぐ親になる娘は母の日記で真実を知る

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前回のお話

娘のリコちゃんが自分よりも義母に懐いていることに長年悩みを抱えていたミサキさん。こうなったのは、義母が意図的にリコちゃんをミサキさんから遠ざけ、ミサキさんの悪口を吹き込んで自分にだけ好意が向くように誘導していたからでした。義母の言葉しか信じなくなったリコちゃんは、年を重ねるごとにミサキさんへの嫌悪感を強め激しく反発。夫のコウイチさんに相談しても「母さんとうまくやってくれ」と言うだけで真剣に取り合ってくれず、リコちゃんが小学生になった頃には母親の立場も役割もすっかり義母に奪われていました。耐えきれなくなったミサキさんは、義母と離れて家族3人で暮らしたいとコウイチさんに訴えますが、コウイチさんは「今の生活が不満ならお前が出て行け」と言い放ちます。義母と離れて暮らすためにコツコツ貯金していたミサキさんは、リコちゃんに「ママと2人で暮らさない?」と持ち掛けますが、リコちゃんは「おばあちゃんがいい」と即答。諦めきれず「リコはママと会えなくなってもいい?」と恐る恐る聞くミサキさんに、リコちゃんはあっさり「うん」と答えます。リコちゃんに全く必要とされていないことを痛感したミサキさんは、自分がいない方がリコちゃんのためになると考え一人で家を出ることを決意。震える手でリコちゃんへの手紙をしたためたミサキさんは、義母からリコちゃんが学校に行っている間に出て行くように言われ、リコちゃんと言葉を交わすこともできないまま家を出て行きました。

1話目から読む

私は母に捨てられたんじゃなかったの?15年後に知った真実に愕然

リコちゃんの母親としての立場も役割も義母に奪われ、夫からもリコちゃんからも必要とされなくなってしまったミサキさんは、自分がいないほうがリコちゃんの幸せになると考え、身を切られる思いで家を出て行きました。それから15年の月日が流れ、大人になったリコちゃんは結婚して赤ちゃんを授かりました。

私はリコ。私のお母さんは、私が小学生の頃に突然家を出て行きましたが、小さい頃からおばあちゃんに可愛がられていた私はお母さんがいなくなっても特に寂しさを感じることはありませんでした。でも、もうすぐ子どもが生まれて自分が母親になるという実感が湧いてくると、母親に捨てられた私が本当に親になれるのかな・・と不安になってきました。ある日、実家に行くと、おばあちゃんから「リコちゃんの小さい頃の思い出のものが物置にあるから見てみたら」と言われ、見てみることにした私。

物置の箱の中には、私が小さい頃に大切にしていたぬいぐるみなど懐かしい品々がたくさん入っていました。あれこれ見ていると、見覚えのない日記帳が出てきました。「これ・・なんだろ・・」と思い、私はその日記帳を開いてみることに。

それは、お母さんの日記でした。私が生まれてからずっと、その日の出来事を記していたようです。『〇月〇日 リコが今日、初めて「ママ」って呼んでくれた。この幸せな気持ち、一生忘れないように』『〇月△日 リコが幼稚園で絵を描いてくれた。私とリコが手をつないでいる。大切な宝物』

『最近、お義母さんがリコを私から遠ざけようとする』『リコが私を避けるようになった』『お義母さんの言葉を信じているのね。でも、私の愛情は決して変わりない。大切なリコ』最初のうちは嬉しさや幸せが伝わってくる内容だったのが、徐々に辛さを感じる内容になっていきます。

日記を読み進めていくと、最後のほうに『少しずつだけどお金が貯まってきた。リコと暮らすために節約を頑張ろう』『リコにママと一緒に暮らさないか聞いたらおばあちゃんのほうがいいと言われた』と書かれていました。小さい頃からずっとお母さんは私のことを嫌っているとおばあちゃんに聞かされていた私。お母さんとのやり取りはあまり覚えていないけれど、日記からはお母さんが私のことをとてもとても愛してくれていたことが伝わってきました。なに・・これ。どういうこと?おばあちゃんやお父さんから聞いていた話と全然違う・・。お母さんは私のことが嫌いなんじゃなかったの?私は頭が真っ白になりました。

追い詰められ出て行くしかなかったミサキさんのことを、義母やコウイチさんはミサキさんがリコちゃんを捨てて出て行ったと伝えていたのですね。自分が聞かされていたことと真実があまりにも違い過ぎてリコさんはショックだったでしょうね。

※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:ねむりひつじ
男の子ママ。面白かったり可愛かったなぁと思った子どもの様子をノリと勢いで描いています。

最新のコメント
  • ghanako より

    小学生なら自分の暴言を覚えているのでは、と私も思います。私自身も20代の頃なら10歳前後に見聞きしたことはけっこう覚えていたと思いますし。
    ただ、私の実母が「自分の都合の悪いことは忘れる」人だったので、そういう傾向の人もいるのかも。
    というのは、母が私が子供の頃に繰り返し吐いた暴言を「こんなこと言ってたよね」と7〜8年弱経ったときに指摘すると「そんなひどいこと言ってない」と言う人なので。
    方向性が違いますが、義母も、血液型をAだと思いこんでいて、検査したらBだったはずなのに、結果が出て数年後にまた自分はA型だと言ってます…
    自分の都合がいいように記憶を改竄する傾向が、強い人がいるんだと思います。娘もそうなのかもと。

  • もーり より

    大変不自然なストーリー展開ですね
    母親が出て行ったときの娘の年齢を考えれば
    記憶に残ってないことは有りえないと思います
    もう少し整合性のあるお話しづくりを期待します

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