[8]娘を捨てた私|一縷の望みをかけ2人で暮らそうと提案するも娘はあっさり拒否。母は義母に娘を託し家を出る

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前回のお話

ミサキさんは、娘のリコちゃんが自分よりも義母に懐いていることに悩みを抱えていました。ミサキさんが声をかけても不機嫌な顔を見せるだけですが、義母には明るい笑顔を見せるリコちゃん。実は、リコちゃんがミサキさんを嫌うようになった裏には、義母の策略がありました。義母はリコちゃんをミサキさんから遠ざけ、母親と過ごす時間を意図的に減らし、ミサキさんの悪口を吹き込み自分にだけ好意が向くように誘導していたのです。その結果、リコちゃんは義母の言葉だけを信じるようになり、ミサキさんの言葉には反発するようになりました。夫のコウイチさんに相談しても「母さんとうまくやってくれ」と言うだけで何もしてくれず、このままではいけないと強く思うミサキさん。小学生になったリコちゃんは、ますますミサキさんへ嫌悪感を露わにし激しく不満をぶつけるように。リコちゃんは授業参観もミサキさんでなく義母に来て欲しいと言い、傷つくミサキさん。母親としての立場も役割もすっかり義母に奪われてしまったミサキさんは、預金通帳を握りしめ考え込みます。その夜、「もう限界だからお義母さんと離れて家族だけで暮らしたい」とコウイチさんに切り出したミサキさんですが、コウイチさんは「母さんの面倒を見るのは長男の俺の務め」と言ってミサキさんの気持ちは全く考えてくれません。それどころか、今の生活が不満なら出て行けと言い放つコウイチさんにもう何を言っても無駄だと感じたミサキさんは「この家に私なんていらないんだね・・」と呟き静かに席を立ちました。

1話目から読む

「会えなくなってもいい」と娘に即答され家を出る決意

母親という立場も役割も義母に奪われ、リコからも冷たい態度を取られ続ける日々に耐えられなくなった私は、夫のコウイチさんに義母と離れて家族3人で暮らしたいと伝えました。このままではいけないと強く思った数年前から、私は密かにお金を貯めていたのです。しかし、コウイチさんには不満ならお前が出て行けと冷たく言われてしまいました。この家に私は必要ないと痛感した私は、家を出る決意をしました。

家を出ると決めた私は、一縷の望みをかけてリコに「ママと2人で暮らさない?」と聞きました。しかし、リコは「は?リコはおばあちゃんがいい。おばあちゃん、優しいし。なんでも買ってくれるし」と即答。私と一緒に暮らす気持ちなど微塵もないというようなリコの口ぶりに胸が締め付けられました。

「リコはママと会えなくなってもいい?」と恐る恐る聞くと、リコは目も合わさず「うん」と答えました。「そっか・・。ママよりおばあちゃんが好きなのね」と確かめるように言った私に、やはり「うん」と素っ気なく言ったリコ。あぁ、本当に私は必要とされていないんだ・・。コウイチさんにもリコにも必要とされていないことを痛感した私は、一人でこの家を出て行くことを決めました。

リコが自分の部屋に行ってしまうと、義母が来て「私からリコちゃんを引き離そうとするなんて、何を考えているのかしら」と私を責めました。さきほどのリコとの会話を聞いていたようです。義母は「リコちゃんはあなたより私を選んだのよ。もうあなたは必要ないわ」と勝ち誇ったように言いました。

部屋に戻った私は、震える手でリコへ手紙を書きました。

その後、私は誰にも引き留められることなく家を出ることが正式に決まりました。「リコちゃんが学校に行っている間に出て行ってちょうだいね。あなたはもうリコちゃんからも必要ないって言われてるんだから」と刺々しく言う義母に「リコのことどうぞよろしくお願いします」と深く頭を下げ、私は家を出ました。

どんなに嫌われてもリコちゃんを愛しているミサキさんが、リコちゃんを残して家を出ることを決意しました。離れることがリコちゃんのためだと考えたのでしょうが辛すぎる選択ですね。

※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:ねむりひつじ
男の子ママ。面白かったり可愛かったなぁと思った子どもの様子をノリと勢いで描いています。

最新のコメント
  • もーり より

    こういう話読むと
    あきらめるって、とても大事なこと
    自分の人生を考えることが第一だ
    ここまで言う娘に未練は持たず、これからは一切の縁を立ち
    自分の幸福を見つけることだ
    人生は一度きりなんだから

  • トム より

    食べたい物だけを食べさせ、欲しい物を際限なく与えられていたら、健康状態や性格が変わり最悪の結果に成るだろうな…望んだ事に寄る結果を見てみましょうか、どう成るやらブクブクに太り、欲しい物を欲しがり我儘を言い手がつけられなく成るかな?

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