[3]優等生の裏の顔|帰宅が遅い娘に胸騒ぎ。探しに行った母が見つけたのは青ざめた顔で震える娘

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前回のお話

ある日、中学2年の歩実ちゃんが膝を擦りむき砂まみれになって帰宅し、母の美沙さんはビックリ。歩実ちゃんは転んだと言っていましたが、美沙さんは悪口が落書きされた教科書やノートを偶然見てしまい、歩実ちゃんがいじめに遭っていることに気づきます。夫の博之さんにも相談し、本人から何か言ってくるまでしばらく様子をみるということで意見が一致。それ以降、今まで以上に注意深く歩実ちゃんの様子を見守るようになった美沙さんは、歩実ちゃんのカバンのキーホルダーがなくなっていたり、靴が泥だらけになっていたり、体操服が破れていることに気づきます。歩実ちゃんは自分の不注意だとはぐらかしますが、さすがにおかしいと感じた美沙さんは「もし何かあるなら話してみてくれない?」と歩実ちゃんに聞きました。しかし、歩実ちゃんは「何もない」と言って何も話してくれず、見守ると決めていた美沙さんはそれ以上無理に聞き出そうとはしませんでした。しかし、この時きちんと歩実ちゃんと話をしなかったことを美沙さんは後悔することになるのです。

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帰宅時間を過ぎても帰って来ない娘に胸騒ぎ

歩実が学校でいじめに遭っているであろうことには気づいているけれど、夫とも相談して歩実から言ってくるまで見守ると決めた私。物がなくなったり靴や体操服がボロボロになっていたりと明らかにおかしいけれど、「何かあったら話して欲しい」と伝えても歩実は何も話してくれず、歩実の力になってあげられないことを歯がゆく思っていました。

そんなある日。いつもならとっくに帰ってきているはずの時間になっても歩実が帰って来ません。もう18時で外は真っ暗です。何かあったのでは心配になった私は、18時半を過ぎても帰って来なかったら学校に電話をしようと考えましたが、過保護だと思われるかもしれないという考えがよぎり電話は思いとどまりました。

18時半になっても歩実は帰って来ず、居ても立っても居られなくなった私は、とにかく学校まで行ってみようと急いで家を出ました。いじめのこともあり、イヤな予感がします。

歩実、どこなの?通学経路を早足で進みながら歩実の姿を探していると、「ママ?」と歩実の小さな声が聞こえました。

「歩実!」思わず大きな声を出して駆け寄ると、歩実は青ざめた顔で震えていました。歩実と会えた安堵感は一瞬で消え、歩実の身に何が起こったのかと一気に不安がこみ上げました。

子どもの帰りが予定よりも遅れることは珍しいことではありませんが、それが数時間となると何かあったのではないかと不安になりますよね。心配で探しに行った美沙さんは無事に歩実さんと会うことができましたが、どうも歩実さんの様子がおかしい・・・。青ざめて震えているのは、寒さのせいだけではないような気がします。

※ストーリーはフィクションです。 登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。 創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:船井秋 編集:石野スズ
作画:きちやん
人生2回目なの?と思うようなしっかり者の長女けいと、のんびりマイペースな長男ひかと、優しい夫との日々を描いてます!

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