[2]優等生の裏の顔|いじめを打ち明けてくれない娘。見守ると決めた母は力になってあげられず歯がゆい思い

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前回のお話

中学2年の娘、歩実。引っ込み思案でおとなしい性格ですが、ある日「転んじゃった」と言って膝をすりむき、砂だらけになって学校から帰ってきました。その後、母の美沙は歩実の教科書やノートにひどい落書きをされているのを偶然見てしまい、歩実が学校でイジメられていると気づき心配になりました。

娘から何か言ってくるまで待つ。夫とそう決めたけれど、見守るって難しい。

娘の歩実が膝を擦りむき、全身砂まみれになって帰宅しました。歩実は「転んじゃった」と言っていましたが、教科書やノートに悪口が落書きされているのを偶然見てしまった私は歩実がいじめられていることに気づきました。

数日後の夜、私は夫に歩実がいじめられているかもしれないことを話しました。夫も驚いていて「歩実は何か言ってたか?」と心配そうに聞いてきました。

歩実からは何も言ってこないことを話すと、夫は「中学2年生か。いろいろある年頃だよな。本人のプライドもあるだろうし、歩実から何かアクションがあるまで少し様子を見るか」と難しい顔で言いました。私も夫の意見に同感だったため「私も歩実のことをよく見ておくわ」と言って、しばらくは私たちからは何も言わず見守ることにしました。

その日から、私は今まで以上に歩実の様子を注意深く見守りました。すると、カバンのキーホルダーがなくなっていたり、通学用のスニーカーがやけに汚れていたり、体操服に穴が開いていたりしていることに気づきました。しかし、歩実に理由を聞いても「落としちゃったみたい」「間違えて水たまりに入っちゃって」「ひっかけちゃって」とはぐらかします。

見守ると決めていた私ですが、ここまでアクシデントが重なるのはさすがにおかしいと思い「歩実、ママに話したいことあるんじゃない?」と聞かずにはいられませんでした。「もし何かあるなら話してみてくれない?」と迫る私に、歩実は困惑の表情を浮かべてだんまり。

そして、私から目を逸らし「ない・・ないよ」とだけ言って、歩実は自分の部屋に行ってしまいました。すぐに歩実の部屋のドアの前まで行った私ですが、今これ以上追及するのは良くないと思いグッと我慢。見守るだけってことがこんなに難しいなんて・・。しかし、このとき歩実ときちんと話をしなかったことを私は後悔することになります。

我が子がいじめに遭っているかもしれないなんて心配で心配で仕方がないですが、その気持ちをグッと堪え、本人から何か言ってくるまで待つと決めたご両親。しかし、歩実さんが受けているかもしれないいじめはかなり酷いようにみえます。このまま待っているだけで良いのか判断に悩みますね。

※ストーリーはフィクションです。 登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。 創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:船井秋 編集:石野スズ
作画:きちやん
人生2回目なの?と思うようなしっかり者の長女けいと、のんびりマイペースな長男ひかと、優しい夫との日々を描いてます!

最新のコメント
  • りりあ より

    私も中一の時にいじめられたから親には言えない気持ち、よく分かる…中2になって落ち着いて今は大丈夫だから、歩実ちゃんも中3になる前にいじめが無くなれば良いな

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