[1]優等生の裏の顔|中2娘がイジメられていると気づいた母。転んだと言って擦りむけた膝と教科書の落書き

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勉強も運動もできて学級委員にも選ばれるので先生たちからの評判も良い、いわゆる「優等生」から、娘は影で先生にはわからないように執拗な嫌がらせをしていることが分かった両親がイジメに立ち向かい、娘を守り抜いたお話です。

引っ込み思案でおとなしい娘の様子がおかしい

娘の歩実は小さいころからおとなしい性格で、お友達と一緒に遊ぶよりは一人で本を読んでぼんやりと空想にふけったりするのが好きなので、友達にも自分から積極的には話しかけるタイプではありません。周りの子に比べて幼い感じのする歩実でしたが、猫を飼って世話を任せるようになってからは少ししっかりしてきたように見えるし、中学生になってからは気の合うお友達もできたようなので、そろそろ親離れの時期かなと思っていたそんなころでした。

ある日、帰宅した歩実を見てびっくりして思わず「どうしたの!」と大きな声を出してしまった私。なぜなら歩実が全身砂まみれで膝を擦りむき、ボロボロになって帰ってきたのです。

私の顔を見ると、歩実は急いで笑顔を作って「ちょっと転んじゃった」と言いました。運動は苦手な方で、すこしぼんやりしたところもある歩実なので、その時の私は「そうなの?ほかにケガはない?」と、歩実の言葉をそのまま受け取っていたのでした。それでも「平気。」と言いながら部屋へ行く歩実の様子が少し元気がないように見えました。

歩実宛に届いた荷物を持って部屋に行くと、いつもなら宿題か読書をしている歩実は何も言いませんが、なぜかこの日は私が歩実の部屋のドアをノックすると同時に開けて入ると、机に向かっていた歩実は急に慌ててノートや教科書を片付けながら「ちょっと、返事するまで開けないで」と言いました。

それでも歩実は「この前買ったマンガ届いたんだ」と、荷物はドアのところに置いてほしいと平静を装って私に言いました。そばに近寄ってほしくないのね、と私は悟りました。なぜなら私は見てしまったのです。歩実が急いで隠したノートに、黒いペンで悪口が書かれていたのを。しかも、大きい字でいくつも。まさか歩実、イジメられているの?と私は胸が張り裂けそうでした。

思春期の歩実さんが慌てて隠したノートを、無理にでも出させて何があったのかその場で聞くのが良いのか、まずは様子を見るのが良いのか親としては悩むところです。でもケガをして帰ってきたこととノートへの悪口を合わせて考えると、深刻な事態な気がします。まずは歩実さんの話をしっかり聞きたいですね。

※ストーリーはフィクションです。 登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。 創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:船井秋 編集:石野スズ
作画:きちやん
人生2回目なの?と思うようなしっかり者の長女けいと、のんびりマイペースな長男ひかと、優しい夫との日々を描いてます!

最新のコメント
  • みぃこ より

    これは…自分の子どもがいじめられてたら…と思うと、心臓がキュッする。

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