[4]娘を捨てた私|母親が心を込めて作ったケーキよりも、義母が買ってきた市販のケーキ選んだ娘

アイコンイメージ
前回のお話

ミサキさんは、娘のリコちゃんが自分よりも義母に懐いていることに悩みを抱えていました。ミサキさんが「おはよう」と声をかけても、不機嫌な顔を見せるだけで挨拶は無視。しかし、義母には明るい笑顔で挨拶をします。実は、リコちゃんが母親であるミサキさんを極端に嫌うようになった裏には、幼い頃から積み上げられた義母の策略がありました。義母はリコちゃんが産まれてから、ミサキさんからリコちゃんを遠ざけるようになりました。幼いリコちゃんのお世話をするのはいつも義母で、ミサキさんは食事の支度や雑用ばかり。母親と過ごす時間を意図的に減らし、自分にだけ好意が向くように誘導していたのです。その結果、母親であるミサキさんよりも、一番近くにいた義母の言葉を信じるようになってしまいました。このままではいけないと思ったミサキさんは、夫のコウイチさんにリコちゃんの態度について相談しますが、スマホばかりでまともに取り合う気なし。「仕事で疲れている」「頼むから母さんとうまくやってくれ」と丸投げされ、ミサキさんはこの家には自分の味方なんて誰ひとりいないと悟ります。

1話目から読む

娘の誕生日に喜んでほしくて、愛情を込めた手作りケーキを用意する

リコや義母に嫌われ、夫も味方になってくれない・・・そんな孤独な状況でも、愛娘リコへの想いだけは決して揺らぎませんでした。「ママが自分を嫌っている」という誤解が解けてリコの気持ちがこちらへ向くように、今からでもリコのためにできることを見つけ、これまで以上に愛情を注いでいこうと心に決めました。

今日はリコの誕生日。大好きなものをたくさん用意すれば喜んでくれるかもしれない・・・そう思った私は、ケーキを手作りすることにしました。市販のものよりも想いが伝わるし、リコもきっと笑顔になってくれはず。

ケーキの土台を焼き終えて後は仕上げるだけ。そのとき、義母が「あら・・・なに?ケーキ」と声をかけてきて、「ケーキなら有名なお店でもう予約したわよ、コウイチが帰りに取りに行くと思うけど?」と冷たく言いました。ケーキ、別で用意してたんだ・・・。何も聞かされていなかった私は戸惑いを隠せませんでした。

義母は私の手作りケーキとお店のケーキを並べて、リコに「どっちのケーキを食べる?」と尋ねます。リコは少し考えたあと、「えーっと・・・可愛いケーキ食べたい!」そう言って、ピンクのリボンで華やかに飾られたケーキを指さしました。義母は自分が用意したケーキが選ばれて、満足そうな表情を浮かべます。

「このケーキ、おばあちゃんが買ってくれたの?」目を輝かせて尋ねるリコに、義母は「そうよ~おばあちゃんはリコちゃんが好きなものを知ってるから」と得意げに言いました。「おばあちゃんが本当のお母さんみたいでしょ~」と義母がそう言うと、リコは満面の笑みで「うん!」と頷きます。

リコの心は、すっかり義母のほうへ向いていました。母親である私の手作りケーキには目もくれず、「おばあちゃんが本当のお母さんみたいでしょ」と言われても何の疑問も抱かない。その様子を目の当たりにし、私はこのままではいけないと焦りを感じました。

義母の影響を受けて、ミサキさんを敵視するようになってしまったリコちゃん。母親が自分のために心を込めて作ったケーキに、感謝の気持ちすら向けられなくなっています。幼い頃から刷り込まれた記憶や価値観を変えるのは決して簡単ではありません。それでも、一日も早くリコちゃんが本当のことに気付いてくれるのを、ただただ願うばかりです。

※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:ねむりひつじ
男の子ママ。面白かったり可愛かったなぁと思った子どもの様子をノリと勢いで描いています。

最新のコメント
  • どんぐり より

    このBBAのしていることは、児童虐待だと思います。
    ありもしない情報を吹き込んで、親から離そうとするなんて異常な行為ですよ。

  • 通りすがり より

    義母に洗脳されても二人の時に抱きしめるとか話をしたら愛情って伝わるんじゃない?タイトル的に娘を置いて離婚しそうだけど、自分より義母に懐いて可愛くないって態度にも出てるんだと思う。

この記事をSHAREする