[20]帰らない夫|息子と離婚して。涙の訴えも夫に聞き入れられず失意の妻に義母が離婚を迫る

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前回のお話

アヤノさんは、夫のトモヤさんが妊娠中の兄嫁キョウカさんのサポート役として頻繫に実家へ帰ることに悩んでいました。アヤノさんは少しモヤモヤしつつも余裕のある妻を演じてしまい、トモヤさんの帰省頻度は上がる一方。トモヤさんはアヤノさんが妊娠してからも実家を優先し続け、アヤノさんの出産のときでさえ一足先に出産したキョウカさんのサポートを優先し、アヤノさんは不安のなか1人で出産。翌日会いに来たトモヤさんから、義兄夫婦が離婚することになりキョウカさんと甥っ子ソウくんが不安定だからそばにいてあげたかったと言い訳されたアヤノさんは、自分と娘のヒマリちゃんよりもキョウカさん達を優先するトモヤさんに「家族を優先してほしい」と訴えましたが何も変わりませんでした。しばらくしてヒマリちゃんを見せに義実家へ行ったアヤノさんは、ソウくんがトモヤさんを「ぱぱ」と呼ぶのを見て困惑。さらに義兄ナオキさんが出て行ったため生活費をトモヤさんに援助してほしいと言う義母とキョウカさんに不信感が募ります。ナオキさんが浮気をして出て行き、不安定になったキョウカさんと子ども達はそのまま義実家で生活することになったとトモヤさんから説明されたアヤノさんは、納得がいかないながらも生活費の援助を受け入れました。しかし、それ以降トモヤさんはヒマリちゃんが熱を出しても、寝返りをしたと成長を伝えてもキョウカさん達のサポートを理由にキョウカさん達を優先し家に帰ってくることはありませんでした。結婚記念日には帰るという約束もあっさり破られたアヤノさんは、翌日帰ってきて言い訳するトモヤさんに「どうしてそこまでキョウカさん達を優先するの?」と詰め寄りました。「大切だ」と言いながらも自分の家族よりもキョウカさん達を優先するトモヤさんに「お願いだからこっちに戻ってきてよ」と涙ながらに訴えていると、トモヤさんのスマホが鳴りました。

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どういうこと?突然義母から離婚を迫られる

私とヒマリをほったらかしてキョウカさん親子のサポートのために義実家に行ったきりのトモヤに「お願いだからこっちに戻ってきてよ!」と涙ながらに訴えていると、トモヤのスマホが鳴りました。

電話に出たトモヤが「え?ソウが?・・わかった今から行く」と言うのを聞いて耳を疑いました。「・・ト、トモヤ・・?嘘でしょ・・?ねぇ・・」私がこんなに必死に訴えているのに実家に行くというトモヤ。思わず「ねぇってば!!」と声を荒げました。

「・・アヤノごめん。すぐに戻ってくるから・・!」そう言って出て行こうとするトモヤの背中に「どうしてよ!?行かないでってば!!トモヤ!!」と叫びましたが、トモヤは立ち止まることなく「ごめん・・帰らないと」と言って義実家に行ってしまいました。

どうして!?どうしてなの!?トモヤ・・!!絶望した私は床に崩れ落ち泣き叫びました。

しばらくすると、「ヒマリちゃんに会いたいから明日会えないかしら」と義母からメッセージが届きました。こんな連絡が来るのは初めてです。翌日、戸惑いながら待ち合わせのカフェに行くと、「申し訳ないけど、トモヤと離婚してほしいの」と耳を疑う言葉。

理解が追い付かない私は「え・・?あの、どういうことですか?」と聞き返すと、義母は「そのままの意味よ」と平然と言い、「あっでもね、籍を抜いてもトモヤとはそのまま暮らしてもいいから」と上から目線で言いました。「は・・?」義母の言っていることが全く理解できず、私は頭が真っ白になりました。

アヤノさんの様子から切羽詰まった状態であることは分かっているはずなのに、それでもトモヤさんはキョウカさん達を優先するのですね。そして、絶望するアヤノさんに追い打ちをかけるようにトモヤさんとの離婚を迫る義母。トモヤさんの考えも義母の考えも全く理解できませんね。

※ストーリーはフィクションです。登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:まりお
2児の母です。

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