[10]あざとい女子に狙われた弟|後輩女の本当の狙いは幸せな家庭を壊すこと。浮かれる弟に現実を突き付ける

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前回のお話

仕事一筋の雅美さんの今の楽しみは、弟まさひでさんと義妹ゆかさん夫婦の長男たっくんを可愛がること。ある日、仲良くしているゆかさんに誘われてたっくんに会いに行くと、ゆかさんの元気がないことに気付きました。帰り道の途中、心配になった雅美さんが「大丈夫?」とメッセージを送ると「まさひでさんが浮気してるかも」と目を疑う返信が。真相を探るため、すぐさままさひでさんを食事に誘う雅美さん。問い詰めると、相手は同じ職場で働く派遣社員のレイ子さんという人で、まさひでさんに特別な感情はなく、あくまでも部下と上司の関係で相談に乗っていると言います。しかし雅美さん視点では、とても仕事だけとは言えないやり取りをしていて、不安になります。それから1か月後、ゆかさんのタレコミで、まさひでさんとレイ子さんは2人で食事に行くような仲に発展したと聞き、雅美さんはびっくり。まさひでさんを呼び出して問い詰めると、なんと名前で呼び合うほどになっていました。雅美さんは思い切ってまさひでさんのスマホを取り上げると、2人の気持ち悪いやり取りがじゃんじゃん出てきます。これは一度ハッキリさせておかないと・・・雅美さんはまさひでさんに「レイ子とあわよくばって思ってるんじゃないでしょうね?」とズバリ問いかけました。

1話目から読む

世の中には、幸せそうなカップルや家庭を壊すのが好きな女がいる

自分とレイ子は上司と部下の関係だと主張しながら、下の名前で呼んだり、頻繁にメッセージのやり取りをしたりする弟まさひで。痺れを切らした私は、まさひでのスマホを取り上げてメッセージを確認しました。すると目に飛び込んできたのは、まさひでとレイ子の気持ち悪い茶番。中にはキメキメの自撮り付きメッセージまでありました。それにまんまと引っかかるまさひで。なんてアホな弟なの・・・呆れてため息も出ません。私は浮かれるまさひでに、「レイ子とあわよくばって思ってんじゃないでしょうね?」とストレートに聞きました。

すると、まさひでは「いやいやいや、それはない!絶対ない!」と大げさに否定します。私は冷静に「いや・・・信じられないんだけど?」と言いました。妻であるゆかちゃんが嫌だと言っているのに、メッセージのやり取りや2人きりで食事に行ったりしておいて、あわよくばを狙っていない方が不自然です。

「向こうも彼氏持ちだし」「俺が結婚してるって知ってるし」「何より俺にはゆかと拓人が一番だから!」自分とレイ子の間であわよくばが起こらない理由を必死に並べるまさひで。アホすぎる弟の姿に、私は呆れた表情でため息をつき「あのねぇ・・・」と切り出します。

私はまさひでを指さして「ホントに分からないの?あんたはレイ子にとってカモ同然だよ」とハッキリ言いました。しかしまさひではここまで言われても分からないのか、カモのような顔をして「えっ・・・それってどういう?」と聞いてきます。

私は、世の中には幸せそうなカップルや家庭をひっかき回すのが好きな女が一定数いることを伝えました。いわゆる「横恋慕(よこれんぼ)」というやつです。恋人やパートナーがいる人に対して、横から無理やりアプローチしてくる人のこと。私はレイ子の存在を知った瞬間から、このタイプだろうと勘ぐっていました。

「この子はあなたにみじんも興味ないよ、ただ奪って楽しむだけ、自分のものになったらすぐにポイよ?」私は、レイ子がまさひでをどう思っているのか、これからどうするつもりなのか、現実を突きつけました。本当に、こんなあからさまな手口に引っかかるなんて呆れてしまいます。

「同情されて優しくされたり、ちやほやされたりする自分のことが好きなだけだから・・・こういう子は」止まらない勢いで言葉を重ねる私に驚いたのか、まさひでは口をぽかんと開けたまま固まっていました。

世の中には、他人の家庭を壊すことに快感を覚える人がいます。相手に本気で惚れているわけでもなく、ただ奪うという行為を楽しんでいるのです。そして残念なことに、狙われている側はそれに気付かず、大切なものを失ってしまう・・・そんなパターンが少なくありません。まさひでさんの場合は、雅美さんという頼れるお姉さんがいたことでそれに気付けましたが、もし雅美さんがいなかったらと思うと・・・ゾッとしますね。

※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:船井秋 編集:石野スズ
作画:dechi

最新のコメント
  • 花ちゃん より

    女性にはすぐにわかるのに
    騙される男性のなんと多い事か

  • たまちゃん より

    このお姉さま、つよつよで好き

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