[12]帰らない夫|そばにいてと必死に訴えるも簡単に約束を破り妻を後回しにする夫。口だけで行動に移さない

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前回のお話

アヤノさんは、トモヤさんの優しい人柄に惹かれて婚約を決意。これから始まる幸せな結婚生活に胸を躍らせながら、結婚の挨拶をしにトモヤさんの実家へ向かいました。初めての彼の実家訪問に緊張していましたが、感じの良い義母と義兄家族にアヤノさんは一安心。義姉キョウカさんお手製のケーキを食べたり連絡先を交換したりして、楽しい時間を過ごしました。それからしばらくして、義兄ナオキさんの出張が増えたことをきっかけに、トモヤさんは第二子を妊娠したばかりのキョウカさんのサポート役として、義実家に駆り出されるようになります。アヤノさんもその後妊娠が発覚しますが、余裕のある妻を演じて不満などは言わず、トモヤさんを笑顔で送り出しました。しかし、それからというものトモヤさんの帰省頻度は上がるばかり。アヤノさんが早産の可能性が高いという理由で入院することになっても、義実家を優先して面会にもほとんど来ませんでした。そしてついに出産の時。不安でいっぱいな自分を支えて欲しい一心でトモヤさんに連絡をしますが応答はなく、アヤノさんはたった1人で出産に立ち向かい、無事元気な女の子を出産します。翌日、急いで病院に駆けつけたトモヤさんから「離婚で不安定になっていたキョウカとソウのそばにいた」と聞かされ、目の前が真っ暗になるアヤノさん。トモヤさんにとって自分は何なんだろう・・・と悩んでいると、キョウカさんからけん制とも取れるメッセージが。トモヤさんに期待することをやめたアヤノさんでしたが、一縷の望みをかけて自分たちを優先してほしいことを伝えました。

1話目から読む

あくまで悪いのは義姉と義母、自分は頼まれただけで悪くないスタンスを貫く

初めての出産という一番そばにいてほしい場面でさえ、キョウカさんを優先したトモヤ。翌日急いで病院へ駆けつけてくれたものの、連絡がつかなかった理由は「離婚で不安定なキョウカとソウのそばにいた」から。その言葉を聞いた瞬間、私はトモヤに期待することをやめました。それでも、彼は私の夫であり、産まれてきたヒマリの父親でもあります。私はわずかな望みをかけて「しばらくは私たちの生活を優先して、もう後回しにしないでほしい」と伝えました。

トモヤは申し訳なさそうに「後回しだなんてそんなつもりはなくて・・・でも、兄ちゃんが帰ってこないから、母さんやキョウカに頼まれたら断れなくて」と言いました。

「離婚して出て行ったのはナオキさんなの?」本来なら義実家を離れるのはキョウカさんのはずなのに・・・小さな子どもがいる事を思えば仕方ないのかもしれない、この時はそう思いました。「キョウカたちはそのまま母さんと暮らしてる、だから僕しか頼る人がいなくて」困ったように説明するトモヤ。その状況ならトモヤに助けを求めたくなるのも頷けます、だけど・・・。

そんな事情があったとしても、やっぱり家族を優先してほしい。「それでも私のお願いも少しは聞いて欲しいの、私そんなに難しい事お願いしてる?」私は泣きながら、必死に訴えました。

「そばにいて欲しいってそんなに難しいこと?」嗚咽まじりに訴える私をトモヤはそっと抱き寄せ、「アヤノごめん、ちゃんと優先するから」と約束してくれました。ここまで気持ちを伝えたんだから、今度こそ大丈夫。私はもう一度、トモヤを信じることにしました。

・・・それなのに、私との約束はあっさり破られました。スマホには、「ごめん、母さんにお願いされて今日は実家に泊まるね」というトモヤからのメッセージが。あれだけ必死に訴えて約束したのに、どうしてこんなに簡単に破るの?スマホを握る手が悔しさで震えました。

アヤノさんのそばにいられなかったのをキョウカさんと義母のせいにして、自分は頼まれているだけで悪くないと主張するトモヤさん。ですが、アヤノさんへの強い想いがあるなら、義実家よりも彼女を優先するのは当然のはずです。何か事情があるのかもしれませんが、約束を簡単に破るのは、口だけで誠意を示しているにすぎません。本当に大切に思うなら、言葉ではなく行動で示すべきです。

※ストーリーはフィクションです。登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:まりお
2児の母です。

最新のコメント
  • 匿名 より

    この旦那、最初の頃(1年弱前)は
    「キョウカさん」ってさん付けしてたのに
    いつのまにか「キョウカ」になってるのよ
    もうこの時点でお察し
    たぶんキョウカの子はどっちもこいつの子供よ

  • ターボラッコ より

    この夫、めちゃくちゃ気持ち悪い
    何故、兄は離婚して自分の家なのに出て行ったのか?
    真っ当な思考の人には耐えられない事が起こっていたのでは?

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