[16]注意も助言も響かない。感覚の違いの一言で済ませるママ。叱らない育児|まるの育児絵日記

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前回のお話

3歳の息子アキくんと同い年の子を持つまーくんママ、よっくんママ、つーくんママと仲良くなったまるさん。つーくんは3歳とは思えないほど気遣いができる絵に描いたような良い子で、手がかからないから感情的に怒ることはないと話すつーくんママの話をまるさんは驚きと感心の思いで聞いていましたが、ある時つーくんがこっそりまーくんの靴を踏みつけて笑っていたり、まーくんのハンカチをわざと落とす瞬間を偶然目撃。そして、ぐちゃぐちゃにした靴を整えてあげたりハンカチを拾ってあげたりと周りにアピールするかのように親切を装うつーくんの姿に困惑。その後、みんなで遊んでいるとつーくんがまーくんの頭をげんこつで叩き泣かせてしまいますが、つーくんママはつーくんを叱ることなく、まーくんに「やり返しちゃえー!」とまさかの発言。まるさんが「謝らせた方がいいと思う」と言ってもつーくんママは悪びれることなく「ケガがなければオッケーでしょ!」「加減して叩いてるから大丈夫だよ」と的外れな言動ばかり。モヤモヤしながらも帰りにみんなで一緒にスーパーに寄ることになると、まるさんとまーくんママは自分の子どもと手を繋いで歩いていましたが、つーくんは野放し状態。「2回しか迷子になったことないし、いつもすぐ見つかるからから大丈夫」と言って手を繋がなかったつーくんママでしたが、案の定つーくんの姿が見えなくなってしまいます。まるさんとまーくんママが大慌てで探し回りつーくんは見つかりましたが、焦る様子もなく「ほら、ちゃんといたでしょ」と笑うつーくんママにまるさんは驚きます。そして、迷子になりかけたつーくんにママと手を繋ぐよう促すまるさんを見て、つーくんママは「見守る、信じる、思いっきりやらせることも必要だよ?慎重すぎない?」と笑いました。

1話目から読む

叱らないママ友

一人で走って行ってしまいスーパーで迷子になりかけたつーくんに、まるさんは走ったら危ないことなどを伝えママと手を繋ぐように促しました。すると、つーくんママはまるさんとまーくんママは慎重すぎると言い、子どもを信じて見守ることも必要だとアドバイス。

手を繋ぐ意図が伝わっていない様子のつーくんママにまるさんは「危ないから言ってるんだけど!?」と強めに言いましたが、「危ない?えー?」と全くぴんと来ていないつーくんママ。

「感覚の違いかな??」とほほ笑むつーくんママを見て、心の中で「違う」と激しく突っ込むまるさん。

さらに物申したいところでしたが、「でも、最近つーくんと手繋げてなかったから嬉しい!2人のおかげだね。ありがとう」と屈託のない笑顔を向けるつーくんママに、まるさんとまーくんママはそれ以上何も言えなくなってしまいます。

その後、嬉しそうにつーくんと手を繋ぐつーくんママを見ながら「悪い人ではないだけに・・憎めないんだよな」と複雑な気持ちになったまるさん。

お店を出て「じゃ、解散でー」「またねー」と帰ろうとすると、つーくんママが「あ、待ってー!」と言いながらカバンをゴソゴソ。

つーくんママはカバンからラッピングされた袋を取り出すと、「これ、お礼」と言ってまるさんとまーくんママに差し出しました。二人は「なんの?」ときょとん。

「まーくんママが教えてくれたドレッシングのレシピすっごく美味しかった!天才じゃない?アキくんママにもらったティラミスも絶品だったー!」と嬉しそうに話すつーくんママ。

「だからちょっとだけだけど、お返し!いつもすっごく楽しい。仲良くしてくれてありがとうね!」と言ってお礼の品を二人に渡すつーくんママ。

嬉しい気持ちや感謝の気持ちを相手に素直に伝え、キラキラの笑顔で「また遊ぼうね」と言うつーくんママを見て、感覚はズレているものの「・・憎めない」と思うまるさんでした。

人としてはとっても魅力的なつーくんママ。でも、楽観的すぎるところはヒヤヒヤしてしまいますよね。

※この話は身バレ防止のため実体験にフィクションを加えてオーバーに描いております。
登場人物名、場所は架空のものとし、創作漫画としてお読み頂けると幸いです。

[作者]まる
9歳の面白息子アキを育てるアラフォー母です。

[編集]ママ広場編集部
ただの非常識な人ではないところが憎めないですね。

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