[5]注文しない義母|母親を侮辱され憤慨する夫は妻の悪口三昧。常識外れな家族の外食ルールにひとり疑問を抱く妹

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前回のお話

アキナさんの悩みは、みんなで外食に行っても義母が自分だけ何も注文しないこと。この日も、夫のヒロユキさんと息子のミナトくん、義母の4人で外食に行きましたが、義母は「水だけで十分よ」と言って何も注文しません。結局アキナさんが店側に気を遣ってアイスクリームとコーヒーを追加注文することに。ところがヒロユキさんは、アキナさんの事情も考えず「母さんの奢りだからって頼みすぎ、がめついんだよ」と責め立てます。飲食店では人数分注文するのがマナーだと思っているアキナさんは、「お義母さんの行動は恥ずかしいし、正直マナー違反だと思う」と言いますが、ヒロユキさんにはなかなか伝わらないようです。

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マナー違反なのは義母と夫なのに、義実家ではなぜか妻が悪者扱い

外食では人数分注文するのがマナーだと思っていた私ですが、ヒロユキの実家では「食べたくなければ頼まなくていい」が普通らしく、小さい頃からそのルールで育ってきたそうです。「結婚前は、自分の分をちゃんと注文していたよね?」と聞いても、「今は家族だし、うちではこれが普通」と謎の理屈で押し切られるばかり。注文しないのが当たり前という態度を崩さないヒロユキに、私は思い切って「正直、あなたやお義母さんと外食に行くのが恥ずかしい」と本音を伝えました。

ヒロユキは私の言葉にカッとなったのか「もうアキナはうちに来なくていい!」と声を荒げます。彼の勢いに一瞬戸惑いましたが、私は落ち着いた様子で「正直そのほうがありがたい、ミナトも連れて行きたくないし・・・」と伝えました。義母やヒロユキの価値観にミナトが染まるのが嫌だったので、もう来なくていいと言われて正直ほっとしました。

数日後、宣言通り単身で実家に帰省したヒロユキは、外食の件で私と揉めたことを、そのまま義母と義妹のマリちゃんに話しました。「俺的には、母さんが奢ってくれるって言うからがめつく頼んでるだけだと思うんだよ」ヒロユキはうんざりした表情で言います。義母も「何も悪いことしてないし、食べたくないんだからねぇ」と当然のように同意します。

その後も2人の不満は止まらず、「食べられないのにあんなに頼むの、どうかと思ってたのよ」義母は呆れ顔。もう外食には誘いたくないとまで言い出しました。ヒロユキも「だよな~!もうご飯なんて連れて行かなくていいよ!」と同調するように不満をぶつけます。

2人の不満を黙って聞いていたマリちゃんが、「つまり、うちはうちってこと?」と尋ねました。義母は少し困ったように、「そうよ、うちにお嫁に来たんだからルールはわかってほしいけど」と答えます。するとマリちゃんは何か思うことがあるのか、少し考えると「ねぇ・・・」と口を開きました。

マリちゃんは険しい表情で、「いつも私が、外食じゃなくて出前がいいって言う理由わかってる?」と問いかけます。その言葉に、義母とヒロユキは思わず「え?」と驚いた表情を浮かべました。

「義母やヒロユキと一緒に外食をしたくない」とアキナさんが感じるのは当然です。子どもが何も頼まないのはまだ理解できますが、大の大人が外食で自分の分を注文しないのは明らかなマナー違反。それを当たり前かのように言うのは、非常識でしかありませんよね。アキナさんがはっきり伝えても、自分たちのやり方を変えようとしない2人に、嫌気がさしてしまうのも無理はありません。

※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:ねむりひつじ
みぃくんのママ。面白かったり可愛かったなぁと思った子どもの様子をノリと勢いで描いています。

最新のコメント
  • あおい より

    おかしな考えでも身近に同調する人間がいるとそれが正しいように思えてきてしまう
    ヒロユキが母親の感覚と世間の常識を照らし合わせる事を怠ったのもトラブルの原因だと思う
    てか何で自分の妻より母親を盲信するかね

  • りん より

    義妹だけはまともか?

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