産まれたばかりの子どもより、義姉と甥のそばにいることが大事なの?

私が早産の可能性が高くて入院することになっても、変わらずキョウカさんを優先するトモヤ。「顔だけ見せたらすぐそっちに行くから」という言葉を信じて待ち続けましたが、出産の時がきても、連絡すらとれませんでした。結局、私はたった一人で出産に立ち向かい、無事元気な女の子を出産。すると翌日、キョウカさんから「トモヤを借りててごめんね、今病院に行かせたから」と悪意しかないメッセージが。私は胸をざわつかせながら、トモヤの到着を待ちました。
「ごめんアヤノ!すぐに来れなくて!」トモヤは息を切らして病室へ飛び込んできました。私はトモヤの顔をまっすぐ見ることができず、「うん大丈夫だよ」とだけ返します。するとトモヤは気まずそうに目を伏せ、「本当にごめん・・・なんか兄ちゃん達が離婚することになってさ」と申し訳なさそうに言いました。お義兄さんたちが離婚!?あまりにも突然の話に、私は言葉を失いました。

「キョウカとソウが少し不安定になってて、そばにいたんだ」その言葉を聞いた瞬間、胸の奥に押し込んでいた不満が、頭の中へ一気に溢れ出しました。初めての出産に怯える妻より、少し不安定になっている兄の元妻子を優先するの?優先されるべきなのは私とこの子じゃないの?泣きたい気持ちでいっぱいでしたが、きっと泣いても何も変わらない。もうトモヤには期待しない。この時、私の中で何かがプツンと切れる音がしました。

「私とこの子よりキョウカさんたちが大事なの?」トモヤの顔は一切見ず、私は静かに問いかけました。「そんなことないよ!一番大切なのはアヤノたちだよ!」必死に否定するトモヤ。じゃあなんで電話に出てくれなかったの?ほとんど面会に来なかったの?聞きたいことはたくさんありましたが、言ったところで何も変わらないと分かっていた私は、ただそっと口を閉ざすしかありませんでした。

でも、次の日から私たちが退院する日まで、トモヤが病院にくることはありませんでした。トモヤの中で、私の存在ってなんなんだろう。「寂しいねヒマリ・・・」つぶやいた声は、暗闇に吸い込まれていきました。するとスマホに1件のメッセージが。

メッセージの差出人はキョウカさんでした。「トモヤを借りててごめんなさい、退院日には行かせるから」まるでトモヤが自分のものであるかのような言い方に、私は眉をひそめます。・・・そして退院の日。私はトモヤに「しばらくは私たちの生活を中心に考えて欲しい、ダメかな」と伝えました。トモヤは「もちろんダメじゃないよ」と答えるけれど、胸のつかえは消えません。「でもそういっていつも後回しにされてる」私は堪えてきた不満をこぼしました。
連絡がつかなかったのは、義兄のナオキさんとの離婚で不安定になっているキョウカさんのそばにいるため・・・。それは初めての出産に怯える妻と子よりも大切なことなのでしょうか。妊娠初期に、いい妻を演じようと笑顔で送り出してしまったアヤノさんにも少なからず原因はあると思いますが、その後アヤノさんが必死に訴えても優先順位を正そうとしないトモヤさんは、アヤノさんの夫である資格も、ヒマリちゃんの父親になる資格もありませんよね。
※ストーリーはフィクションです。登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。創作漫画としてお楽しみください。
原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:まりお
2児の母です。
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離婚するなら義姉と甥の世話をする必要は無いよね?ってか、この状況で義母と義兄はどうしてんの?不思議だわ…
義兄が出て行ったんなら、この旦那と義姉がデキてると考えていいと思うし、こんなの認めてる義母もグル。
義兄に事情を聞くのが一番の近道だと思うけど、なぜそれをしないのか。こんなクズ旦那をあてにして甘えたがる主人公もなんか気持ち悪い。