[16]義父がしんどい|初孫そっちのけで料理に一直線「おかわりありますか?」一生に一度のお七夜が台無しに

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前回のお話

沖縄で結婚式を挙げる予定のマミさんとショウタさん。二人とも両親が離婚しており、マミさんは母親と姉、ショウタさんは母親と妹だけを式に招待し、お互い父親は呼ばないことに決めていました。しかし、父方の祖母から「父親が祝いたいと言っている」と聞いたショウタさんは、意を決して会うことに。実際に会ってみてびっくり、初対面にも関わらずデリカシーも遠慮もない姿にマミさんはドン引きします。一方のショウタさんは久々の再会で嬉しくなったのか舞い上がり、お金がないと言う義父の交通費とホテル代まで負担して、独断で結婚式に招待してしまいます。義父に肩入れするあまり、周りが見えなくなっているショウタさんを心配したマミさんは、「気にかけすぎじゃない?」と声を掛けますが、「お金がない人は子どもを祝っちゃいけないの?」と聞く耳を持ちません。結局、結婚式はその空気を引きずり、気まずさを感じるものとなってしまいました。それから2年、マミさんは男の子を出産しました。するとショウタさんは、義父をお七夜に呼びたいと言い出します。本音を言えば会いたくないマミさんでしたが、ショウタさんの気持ちを考えると強くは断れず、結局義父もお七夜に参加することになってしまったのです。

1話目から読む

大事なお七夜に遅刻したうえ、初めて会う孫に目もくれず料理に一目散

無神経な義父のせいで苦い思い出となった沖縄での結婚式から2年、私は元気な男の子を出産しました。お七夜について母と話していると、ショウタが「父も呼んでいいでしょうか?」と聞いてきます。沖縄でのこともあり、本音を言えば会いたくなかったのですが、孫の顔を見せたいというショウタの気持ちを汲んで了承することにしました。

お七夜当日。「・・・あの人のことは待たなくて大丈夫なので始めましょう」呆れを通し越して怒りながら、義母が口を開きました。本来ならこの場にいるはずの義父は、すでに1時間も遅れています。私と母は、深々と頭を下げる義母を「まあまあ」となだめ、「じゃ、お言葉に甘えて始めましょうか」と声をかけました。

お七夜を始めようとしたその時、ショウタが「父さん今着いたって、タクシー代払ってくるよ」と席を立ちました。私は「ショウタが払う必要なんてないのに」と思いながらも、義父を迎えに行く彼の背中を見送ります。ほどなくして義父が到着・・・しかし、遅刻を詫びることも、初めて会う孫に声をかけることもなく「おっ!うまそうな料理並んでるな~!」と言い、ずかずかと腰を下ろしました。

席に座るなり、何の断りもなく料理をバクバクと食べ始める義父。「ビールありますかね?」と遠慮のない姿に、私は思わず引いてしまいました。さらに義父は、「いや~!マミさんのお母さんは料理がうまいな!ユキの料理はイマイチだったもんな?」と大声で笑いながら言い放ちます。その様子を見て、義母は怒りを必死に抑えているようでした。

私たちが引いていることなど気付きもしないまま義父は料理を食べ続け、「この唐揚げもっとありますか?」と遠慮ゼロの要求を繰り返します。嫁側の家に招かれているのに、ここまで図々しくできるのは逆に尊敬レベルです。その時、息子が突然泣き出しました。私は「お腹すいたかな?ちょっとあげてくるね」と席を立ちました。

お七夜当日、マミさんの嫌な予感は見事に的中しました。義父は自分勝手な行動を連発し、もはや誰が主役なのか分からないほどです。1時間も遅れて来たにもかかわらず、遅刻を詫びる気配もなく、初めて会う孫に声をかけることすらせず、席に着くなり料理を食べ始めます。それだけに留まらず「この唐揚げもっとありますか?あとビールも」と、遠慮ゼロの要求を繰り返す始末。マミさんたちはその図々しい姿にドン引きしますが、当の本人は周囲の空気にまったく気付かないままでした。嫁側の家に招かれているのに、ここまで図々しい行動ができるのは逆にあっぱれですよね。

※ストーリーは実話を元にしたフィクションです。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:船井 秋 編集:石野スズ
作画:マキノ
元気姉弟を子育て中の主婦。
SNSで育児絵日記を描いています。

最新のコメント
  • 読者 より

    何で誰も何も言わないの?義母さんも謝ってる場合じゃないのよ。義父と疎遠になって困る事ある?皆で夫に義父か家族か選ばせるくらい詰めないと。

  • 名無し より

    義父にとっては、良い息子とその嫁だろうね
    ぐずぐずしてるだけで、強く出たり注意は絶対にしない
    注意してくれる元妻と娘を後ろから撃つような事をしてくれる
    悪い所をさらに曝け出して自由気ままに好きにやれる
    天国のような状況を確信しましたね

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