「人様に迷惑をかけて建てた家なんていらない」夫の言葉でハッと我に返る

マイホームの購入資金を貯めるために、人からもらったおさがりを別のママさんに安く売ってお金を稼いでいた私。しかし、夫から「節約してくれるのはありがたいけど、人様に迷惑をかけて建てた家になんて住みたくない」と言われ、ハッと我に返りました。

「何のために頑張ってたんだろ・・・園にもママ友にも家族にも迷惑をかけて」自分がしたことの愚かさに気付いた私は、迷惑をかけたすべての人に謝りました。夫も私と一緒に謝ってくれて、本当に頭が上がりません。

あれ以来、険悪な関係になってしまったさとしくんママにも、お金を貯めることに必死になりすぎて、利用してしまったことをきちんと謝罪しました。さとしくんママは「悪気がないことは分かってるよ、私もキツイ言い方してごめんね」と許してくれました。

夫は申し訳なさそうに「妻が大変ご迷惑をおかけしました・・・今回のことで妻と話し合いましたが、園を退園したいと考えています」と頭を下げます。その言葉に、さとしくんママは目を丸くして「そこまでしなくても・・・」と言いました。

ママ友もできたし、園を離れるのは正直寂しい・・・でも自分で蒔いた種。何よりあんなに迷惑をかけて、ここに居続けるわけにはいきませんでした。「いえ、家族で話した結果なので」「ご迷惑をおかけしました」そう静かに答えると、私と夫は深く頭を下げました。

迷惑をかけたすべての人に謝罪を終えたあと、私たちは正式に園長先生へ退園の申し出をしました。園長先生は少し残念そうな表情を浮かべるも、「そうですか、ご家族で決めたことでしたら・・・」と言って静かに頷きました。こうして、私たちはお世話になった幼稚園を退園したのです。

それから２カ月後。

「そらーせらー！保育園遅れるー！」あれから、新しい保育園に転園したそらとせら。家からは少し遠くなってしまいましたが、毎朝必死に自転車を漕いで送り迎えをしています。

もちろん、節約は今も継続中。マイホームの夢もまだ諦めていませんよ！でも、もう以前のような失敗はしません。今はパートで働きながら、少しずつですがコツコツと購入資金を貯めています。無理な節約は、心を消耗させてしまいます。今回の件でそのことを身をもって学びました。これからは心に余裕を持ちながら、無理のない範囲で節約を続けていこうと思います。

マイホームの購入資金を貯めるために、もらったおさがりを別のママ友に売ってお金を稼いでいたルミ子さん。しかし、夫の和彦さんから「人様に迷惑をかけて建てた家なんていらない」と言われ、我に返ります。今まで迷惑をかけたすべての人に謝罪をし、けじめとして退園を選択しました。それから２ヵ月後。そらくんとせらちゃんは新しい保育園に転園。ルミ子さんはと言うと、パートで働きながら、コツコツとマイホームの購入資金を貯めています。大好きな節約も、これからも無理のない範囲で続けていくそうです。みなさんも節約はほどほどに！

※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。

原案：ママ広場編集部　脚本：のきわだ　編集：石野スズ
作画：dechi