[11]ママ友全員に嫌われた私|いじめ被害を訴えるも「園はお金儲けの場ではない」園長の対応にイライラ

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前回のお話

ルミ子さんは、夫と2人の子どもと暮らす主婦。夢のマイホーム購入に向けて、塵も積もれば山となる精神で節約に奮闘する日々を送っていました。そんなある日、ママ友からおさがりでブランド物の子ども服をもらいます。「おさがりってリサイクルになるし、お金は浮くしでメリットだらけじゃん!」そのことに気付いたルミ子さんは、保育園でママ友に声をかけて子ども服のおさがりを集め始めました。集めたおさがりはブランドや程度ごとに分けて、状態が良いブランド物はフリマアプリに出品・・・すると想像以上の売り上げに。でも、送料や手数料がかかるのがもったいない、そう思ったルミ子さんはさらなる節約術として、他のママさんから集めたおさがりを別のママさんに売ることにしました。しかし、半ば強引におさがりを売りさばくルミ子さん。そんな行動が保育園のママさんたちの反感を買い、息子もろともビンボー呼ばわりされてしまいます。「なんて失礼なの!?」怒りがおさまらないルミ子さんはママ友たちに勢いよく問いただします。するとそのうちの1人が「あなたは人が善意で渡したものをお金儲けの道具にしたの、みんなからの信用を無くしたのよ」と冷ややかに言いました。いらないものをもらって人に安く譲っただけなのに、なんでそんなこと言われなきゃいけないの?納得できないルミ子さんは「私、別に悪いことなんてしてない!」と声を荒げます。そして「いじめのことは幼稚園にも報告しますから!」そう言い捨てると、子どもたちの手を取ってその場を後にしました。

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いじめを訴えにきたのに、園長先生が切り出したのはまさかの「私への苦情」

ビンボー呼ばわりされたうえに息子のそらまで泣かされて、私の怒りは爆発寸前。だけど噂を流したママ友は謝るどころか、「元をたどればあなたの行動が原因」となぜか私を責めます。いらないものをもらって人に安く譲っただけなのに、なんでそんなこと言われなきゃいけないの!?私は耐えきれず、「いじめのことは幼稚園側にも報告しますから!」と言い放ち、その場を後にしました。

その足で職員室に向かうと、「担当のユミ先生はいますか?」と勢いよく扉を開けました。慌てて出てくるユミ先生に、「あの!息子のそらがいじめにあっているんですけど!先生はどう対応してくれているんですか!」と問いただします。

「あっ、そのことでそらくんのお母さんにお話しがあって・・・」言いづらそうに視線を落とすユミ先生。私は勢いを止めることなく「そうですよね!?いじめた子にはちゃんとそれなりに対応していただかないと!」と強く言いました。

私はそのまま園長室へ通されました。部屋の中には重苦しい空気が漂っています。案内されるまま席に座ると、園長先生が神妙な面持ちで「そらくんのお母さんに・・・今、園に通っている保護者の方から苦情が入っています」と言いました。

そらの話をしに来たはずなのに、園長先生が切り出したのはまさかの『私への苦情』でした。私は「なにそれ!今はそらの話でしょ?」と声を荒げますが、園長先生は表情を変えず淡々と続けます。「お母さん、園内で他のお母さんからおさがりの交渉をしたり、体操服などのリサイクル販売をしていますよね?」

いじめとは関係ない話を持ち出す園長先生に、私は苛立ちを隠せませんでした。「それが何か?別に悪いことしていないですよ?」と強めの口調で返すと、園長先生は冷静に「やめさせて欲しいと園側に苦情が来ているんです、やめていただけますか?」と言いました。その言葉にカチンときた私は、思わず「は?」と言い返します。

「どうして悪いことをしていないのにやめないといけないの?」人にもらったおさがりを安く譲っただけなのに、どうして私だけこんなに責められるの。納得できずにいる私に、園長先生は真剣な表情で「幼稚園は・・・子ども達が学ぶ場であってお母さんのお金儲けの場ではないんです!」と言いました。

部屋の空気がぴんと張り詰めます。園長先生はさらに表情を引き締め、重い口調で続けました。「今後そういったことをしないと約束していただけなければー・・・」

「・・・退園も考えていただきたいと考えています」園長先生の言葉を聞いた瞬間、雷に打たれたような衝撃が走りました。「退園!?」まさかそんなことを言われるなんて。予想もしなかった展開に、頭の中が真っ白になりました。

その後も話は平行線のまま。そらのいじめについて訴えても、園長先生は「お母さんの行動が問題です」の一点張り。これ以上まともな話し合いはできない、そう感じた私は、モヤモヤとした気持ちを抱えたまま園を後にしました。そらがいじめられているのに・・・いじめられた側に退園を迫るなんて!

いじめについて何も対応しないどころか、いじめられたのは母親である私の行動が問題だと言い張るなんて信じられない!幼稚園の不誠実すぎる対応に、私は怒りに震えました。

そらくんがいじめられていることを、園長先生に訴えようとしたルミ子さん。ところが返ってきたのは「そらくんのお母さんに苦情が入っています、おさがりの交渉や販売をやめてください」という思いもよらぬ言葉でした。いじめとは関係のない話を持ち出す園長先生に、苛立ちを隠せないルミ子さん。「別に悪いことはしていません」と強い口調で反論しますが、園長先生は表情を変えることなく「幼稚園はお母さんのお金儲けの場ではないんです」と告げます。そして「今後も繰り返すようであれば、退園も考えていただきたいと思っています」とピシャリ。いじめられた側に退園を迫るなんて、なんて幼稚園なの!?ルミ子さんは怒りに震えました。
園長先生にはっきり言われても、ルミ子さんは頑なに自分の考えをまげようとしませんね。

※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:dechi

最新のコメント
  • tama より

    お子さん達がほんとに可哀想だけど、大きくなった時に母親のしてたことが恥ずかしいことだっと気付く人になってると良いな……

  • るる より

    うわぁ…ここまで言われても分からないとは…
    もう退園しなよ。
    その方がお互いの為だわ。

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