「人の善意で渡したものをお金儲けの道具にしたの」ママ友の言葉にカチン

保育園で「そらんちはビンボー」と言われたことを泣きながら打ち明けるそらの姿に、胸が締め付けられました。私は人からもらったおさがりを、他のママさんに安く譲っただけ。それなのにビンボー呼ばわりされるなんて許せない・・・心の中で怒りを燃やしました。

そして翌日。お迎えの時間、世間話をしているママ友たちを見つけると、私はズンズンと輪の中へ。怒りをあらわにして「あの！！」と声を張り上げました。

「どういうことですか！？うちが貧乏って、そらになんてことを言うんですか！」私は怒りにまかせて声を荒げました。ママ友たちは、そんな私を困った表情で見つめます。すると、そのうちの１人が私に近づき、口を開きました。

「・・・そうね、確かにそんなふうに言ったのは、こちらに非があるわ」眉をひそめながら、落ち着いた声で話すママ友。私はまだ怒りがおさまらず、「そうですよね！」と力強く言い返しました。すると彼女は少し間を置いて「でも、元はと言えばあなたの行動が原因ってわからないの？」と冷ややかに言います。その言葉にカチンときた私は、思わず「はぁ？」と声を荒げてしまいました。

「私、別に悪いことなんてしていない！」そう反論する私に、ママ友はまっすぐ視線を向け「あなたは人の善意で渡したものをお金儲けの道具にしたの、確かに犯罪ではないかもしれないけど・・・みんなからの信用を無くしたってわかってる？」と言いました。

ものを譲る対価としてお金をもらっただけ・・・それの何が悪いって言うの？納得できずに言葉を荒げます。「そんな・・・私はいらないものをもらって人に安く譲っただけよ！そんなこと言われる筋合いなんてない！いじめのことは幼稚園側にも報告しますから！」私はそう言い捨てると、子どもたちの手を取ってその場を後にしました。

ビンボー呼ばわりしたうえに息子まで泣かせるなんて・・・怒りがおさまらないルミ子さんはママ友たちを見つけると「どういうことですか！？」と勢いよく問いただしました。するとそのうちの１人が「あなたは人が善意で渡したものをお金儲けの道具にしたの、みんなからの信用を無くしたのよ」と冷ややかに言います。いらないものをもらって人に安く譲っただけなのに、なんでそんなこと言われなきゃいけないの？納得できず「私、別に悪いことなんてしてない！」と声を荒げました。そして「いじめのことは幼稚園にも報告しますから！」そう言い捨てると、子どもたちの手を取り、その場を後にしました。ついにはっきりと言われてしまったルミ子さん。ですがこの期に及んで、自分のしたことが悪いことだとは思っていないようです。

※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。

原案：ママ広場編集部　脚本：のきわだ　編集：石野スズ
作画：dechi