[6]夫は食い尽くし系|父親が全部さらっていく唐揚げ。仕方なく見守る子どもたちの前で独り占めしてがっつく夫

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前回のお話

夫フトシさんが、好きな食べものを好きなだけ、子どものことすら考えずに食べ尽くしてしまうことへの対応策として大量に作っても、少しでも野菜が入っていると「野菜嫌いって言ったよね!?」とたちまち不機嫌になってしまうことに頭を悩ませている妻ヒカリさん。ある日、2キロもの肉で唐揚げを大量に作り、副菜のコールスローサラダはフトシさんが食べないことを考慮して、子どもたちと自分用にだけ少なめに準備していました。すると唐揚げに大喜びで自分だけさっさと食べ始めたフトシさん。せっせとヒカリさんが揚げる唐揚げを次々にひとりで食べてしまい、子どもたちの食べる隙がありません。しかもコールスローサラダをもっと食べたいと要求してきたのでヒカリさんはドン引きです。いつもは野菜が食卓に出ただけで不機嫌になって食事を拒否し外食に出かけてしまうのに、今度は量を減らされたことが「嫌がらせ」だと文句を言ってきました。そしてまた、子どもたちが一つも食べられずに見ている前で唐揚げをガツガツ食べ始めたのでした。

1話目から読む

今すぐ食べたい。我慢しない。

唐揚げを一つも食べられていない子どもたちが目の前に座っているというのに、自分が食べることに夢中で全く気付いていないフトシ。しかもさんざん文句を言った野菜なのにコールスローサラダを平らげて、さらにまだないかと言ってきたことに腹が立ってきました。次に揚げた山盛り唐揚げの皿を運ぶとさっそく「おっおかわりできた!?」と嬉しそうに手を伸ばすフトシは本当に自分のことしか考えていません。「このお皿は子ども達のだから!フトシは次揚げるの待ってて!」すかさず言いました。

フトシは「いや今すぐ食べたいからさ~!!」と皿を取り上げました。最初の山盛りの唐揚げを自分一人だけで平らげたくせに!フトシは「ユウヤとサラは1個ずつ取って~。残りはパパが食べるからな!」と父親とは思えない発言をしました。

子ども達の分と何度も繰り返す私にうんざりした顔で「次、揚げるんなら今とっても一緒だろ~?なんだよ文句ばっかり」とフトシが言いました。自分が次を待つという選択肢はないようです。それに文句ばかり言うのは自分なのに。そんなことを思っていると、フトシは私がこっそりユウヤとサラのために取っておいたコールスローサラダを目ざとく見つけて「あっコールスローまだあるじゃん!!」と大きな声で言いました。

確かにコールスローは少なめに買ったけれど、一般的にはきっと普通の量。フトシはいつも野菜が食卓に出ると怒るから少なめにしておいたのです。それに、コールスローなら当然のように食べたフトシには、私の分のサラダを渡してありました。それでもまだ子どもの分まで食べようとしている上に「食べ物のことで我慢とかしたくないんだよね~」と、とにかくコールスローをよこせと言わんばかりにニヤニヤしています。

私は「いや、我慢してよ」とフトシに言いました。「限られた量しかないときは、家族のことを考えてほしいんだけど・・・」言いかけた私の神経を逆なでするかのように、「え~?」とかぶせてきたフトシは「そういうやりくりはヒカリの仕事でしょ~??」と言ってきました。

2キロの肉で作った唐揚げを大喜びで揚げても揚げても一人で食べてしまうフトシさん。子どもたちが食べようとしても独り占めしてしまうため、ユウヤくんもサラちゃんも何も言えずに目の前でガツガツ食べる父親を見つめるしかありません。ヒカリさんがどれだけ「子どもたちの分!」と言っても好きな食べ物ならどれだけでも食べてしまうフトシさんが「食べ物のことで我慢したくない」と言ったとおり、フトシさんは家族や周りの人たちの食べる分があるかどうかの配慮がないのですね。フトシさんが我慢せずに好きなだけ食べられるようにしつつ、子ども達にも満足に食べさせるのが仕事なんて、食べ物がいくらあっても足りませんよね。

※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:みつけまま
2020年生まれ長男・2023年生まれ次男を育児中のワーママです。
育児の記録のため、絵日記をゆるゆると描いています。

最新のコメント
  • ねこ より

    夫が帰る前に子どもは食べさせておきなよ。毒親って片方だけじゃなくてだいたいペアで成立してる。

  • 読書 より

    食い尽くすって分かってるんだよね?何で夫の好きな物を作るかなぁ…そんなんで子供を守れるの?

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