消息不明だと思っていた父親と連絡を取っていた祖母

ショウタの父方のおばあちゃんに結婚の挨拶に行くと、おばあちゃんがショウタに「お父さんに報告はするかい?」と聞きました。ずっとお父さんの所在も連絡先も知らなかったショウタはおばあちゃんの言葉に驚いていました。
「おばあちゃん、父さんと連絡取ってたの!?」とショウタが驚きながら聞くと、おばあちゃんは「何かあった時のために電話番号だけはね。連絡するのも1年に数回だよ」と伏し目がちに言いました。

「借金作っていなくなったからね・・。お母さんにも連絡取ってることは伝えてないんだよ」というおばあちゃんの言葉に「母さんも知らないんだ・・」と動揺するショウタ。「お祝い事だし、伝えるだけ伝えておこうか?」と言われると、少し考えてから「・・うん。お願いするよ」と静かに言いました。

それから数日後、おばあちゃんからショウタに電話がかかってきました。「・・結婚の話をしたらお祝いしたいって言いだして。『会う資格はない』って伝えたんだけど『ショウタに聞いてみろ』ってきかなくて・・」と困った様子のおばあちゃん。

「・・どうする?会ってみるかい?無理はしなくていいよ」とおばあちゃんに言われたショウタは、少し考えてから「・・会うよ。会ってみる!」と力強く答えました。

電話を切ったショウタは、「・・マミ、今度父さんに会うことにしたよ」と不安と嬉しさが入り混じったような表情で私に言いました。そして「もう記憶もおぼろげだけど、マミも一緒に来てくれる?」と聞くショウタを見て一人では心細いのだろうと感じた私。「ショウタ、もちろんだよ」と答えると、ショウタはホッとしたように「ありがとう・・」と静かに言いました。
両親が離婚した後、母親と暮らしていたショウタさんは父親の所在も連絡先も知らないまま長年過ごしてきましたが、父方のおばあちゃんが父親の電話番号を知っていて年に数回連絡を取っていたと聞いて驚きます。おばあちゃんから結婚の報告をお父さんにするか聞かれたショウタさんは、迷いながらも伝えてもらうことに。すると、数日後におばあちゃんから、お父さんがお祝いしたいから会いたいと言っていると連絡をもらいます。無理はしなくていいとおばあちゃんは言ってくれましたが、ショウタさんは記憶にもあまり残っていないお父さんと会うことを決意します。
記憶もおぼろげになるほど長い間会っていなかったお父さんとの再会。嬉しさもあるのかもしれませんが、怖い気持ちのほうが大きいかもしれませんね。マミさんが一緒に行ってくれるのはとても心強いでしょうね。
※ストーリーは実話を元にしたフィクションです。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。
原案:ママ広場編集部 脚本:船井 秋 編集:石野スズ
作画:マキノ
元気姉弟を子育て中の主婦。
SNSで育児絵日記を描いています。
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この時はお婆ちゃんも「父親のことは許せないと思うけど一度会うだけ会ってやってほしい」くらいの気持ちだったんだろうな。
まさかその後孫があんなになるとは