[22]男の子を産めない嫁は失敗|「男の子の孫が羨ましい」残念そうに話す義母を見てショックを受ける娘

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前回のお話

トモコさんが嫁いだ先は、男の子至上主義の義母がいる家でした。「嫁は言う事を聞くのが当たり前」「義両親と同居しないなんてあり得ない」「男の子が産めない嫁は失敗」など何においても男尊女卑の価値観を振りかざす義母に疲弊するトモコさん。しかし、義母と夫ユウタさんの仲を悪くしたくないという想いから、言い返すことはせず耐える日々を送ります。しばらくしてトモコさんは長女カノンちゃんを出産。すると義母が急に押しかけてきて「女の子なのよね残念、次は男の子よ~」と産んだ早々男の子を急かします。ストレスが募ったトモコさんは理由をつけて義母と関わる機会を減らそうとしますが、その努力も空しく、突然家に来ては2人目を急かし「産み分けしてる?月に何回くらいしてるの?」とデリカシーのない質問を投げかけられ、法事のタイミングで久しぶりに義実家に帰れば、「これからは何でも言う事を聞くこと、男の子が産めないならそのくらいして」と時代錯誤な注文を受けます。義母から発せられる数々の問題発言に耐えられなくなったユウタさんは、トモコさんに「カノンが大きくなったら2人で帰るよ、トモコはもう帰らなくていいからね」と言いました。もう帰らなくていい、そう言われてトモコさんはほっと胸を撫で下ろします。それから時が経ち、トモコさんは次女ココネちゃんを出産。退院して数日が経った頃、義母がアポ無しで自宅にやってきました。自宅に上がるなり、男の子を授からないのは日頃の行いが悪いせい、結婚を許さなければよかったなど、男の子を産まなかったトモコさんを責め立てる義母。限界に達したトモコさんは、「もうお義母さんとは会いません!帰ってください!」と義母を追い出しました。今まで嫌なことを言われても我慢していたトモコさんでしたが、ついに言い返すことができました。その晩、仕事から帰ってきたユウタさんに「お義母さんからの連絡、すごかったんじゃない?」と聞くと、「気にしなくていいよ、それよりごめん母さんがひどい事言って」と申し訳なさそうに謝りました。「ココネが女の子だったのを罰が当たったって言ったの、言っていい事と悪い事があるよね」と怒るトモコさん。すると、ユウタさんはトモコさんを優しく抱きしめ、「僕が母さんの暴走を止められたらトモコが嫌な思いしなくて済むのに、ごめん」と謝ります。トモコさんは優しく笑いながら「でも言いたいこと言ったらちょっとスッキリしたかも」と言いました。

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「義母とは会わない」その言葉通り、義実家に帰るときは娘たちと夫の3人だけ

出産後、アポ無しで自宅にやってきては、女の子が産まれたことを責める義母。男の子を授からないのは日頃の行いが悪いせい、そもそもユウタとの結婚を許さなければよかったなど、執拗に私を攻撃します。好き放題言われて我慢の限界に達した私は、「もうお義母さんとは会いません!帰ってください!」と言い、義母を家から追い出しました。

義母とは会わないー・・・その言葉通り、義実家に帰るときはカノンとココネ、そして夫ユウタの3人だけ。義母は私への当たりは強いけど、娘たちのことは可愛がってくれるので、私が顔を出さなければ平和に過ごせるのです。

それから数年が経ちましたが、相変わらず私が義実家に顔を出すことはありませんでした。そんなある日のこと、いつも通り義実家に遊びに来たカノンとココネ。カノンが廊下を歩いていると、玄関先から義母と近所のおばさんの話し声が聞こえてきました。「え~じゃ何年もこっちにきてないの?」「そうなのよ~信じられないでしょ?孫はまだ素直でかわいいのよ、でも・・・」会話の内容が気になったカノンは、立ち止まって話を盗み聞きすることにしました。

壁に身を潜めながら義母たちの会話を盗み聞きするカノン。すると義母がため息をつきながら「大きくなったらわからないじゃない?トモコさんが育ててるんだし」と言いました。近所のおばさんも「あることないこと吹き込まれてそうよね~」と笑いながら同調します。

「それに結局男の子産まずじまい、2人目も女の子だった時のがっかり、わかる?」と嫌味たっぷりに話す義母。やっぱり男の子は欲しかったわよね~と残念がる2人を見て、カノンは自分とココネのことを言われているんだと気付きました。

「あなたはいいわよ、男の子の孫いるじゃない、あ~ほんといやになるわ」と羨ましそうに話す義母の後ろ姿を、困惑した表情で見つめるカノン。今まで自分のことを可愛がってくれていた義母が、本当は男の子の孫が欲しかったんだと知り、ショックを受けます。

義母と事実上の絶縁をしたトモコさん。あれから数年が経ちましたが、今でも義実家に行くときはカノンちゃんとココネちゃん、夫ユウタさんの3人だけ。会うこともしなければ、連絡を取ることもありません。そんなある日のこと、いつも通り義実家に遊びに来たカノンちゃんが廊下を歩いていると、玄関先から義母と近所のおばさんの話し声が聞こえてきました。「え~じゃ何年もこっちにきてないの?」「そうなのよ~信じられないでしょ?」耳を澄ませると、どうやらトモコさんのことを話している様子。「結局男の子産まずじまい、2人目も女の子だった時のがっかり、わかる?」と嫌味たっぷりに話す義母。やっぱり男の子は欲しかったわよね~と残念がる2人を見て、カノンちゃんは自分と妹のことを言われているんだと気付きます。今まで自分のことを可愛がってくれていた義母が、本当は男の子の孫が欲しかったんだと知り、ショックを受けました。
男の子の孫が欲しいと思っていても、カノンちゃんに聞こえない場所で話してほしいものです。

※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:めめ
のらりくらりと育児をしながら日常のイラストを描く4児の母。

最新のコメント
  • 義母A より

    この義母も「男の子、男の子」って一体いつ時代を生きているのやら。
    戦前の家族制度はとっくに無くなってるし、もしあると思ってても今時必ずしも男の子が跡を継いでくれるとは限らないから。
    家は兄が一人娘さんと結婚したから、私(娘)が一応跡を継いでるし、親戚にも長男が田舎が嫌で継がなかった家とか多いので、義母が男の子に拘るのに驚き。
    近所の人は否定したら「あなたは男の孫がいるから」と僻まれて煩いから話を合わせてるだけだと思う。

  • MKⅡ より

    この近所のおばさんも義母も同罪。私だったら、たとえ子どもをかわいがってくれてても二度と義母の家に行かせないし、そのまま縁切る。

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