[31]クズ男に恋した私|「今から会えない?顔が見たい」3人のスマホに全く同じ文章を送ってきた最低な彼

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前回のお話

引っ込み思案なミカさんは、大学のインカレサークルでレンさんと出会います。距離を縮めて告白するも過去の恋愛を理由に「一番好きだけど付き合えない」とフラれてしまいますが、想い続けていれば彼女になれるはず、と曖昧な関係を続けました。それから時が経ち、ミカさんは社会人に、レンさんは大学を中退して遊び歩く毎日。それでもミカさんはレンさんを信じて、スーツを買ったり食事をご馳走したりして支えていました。しかしある日アツシさんから、レンさんにとって自分は都合のいい女であることを知らされます。信じたくないミカさんはレンさんにメッセージを送りますが、返信どころか既読にもなりませんでした。連絡がつかないまま2週間が過ぎた頃、アツシさんから「レンがバスケに来る」という情報を仕入れます。仕事終わりに体育館に行くと、レンさんの隣には知らない女性の姿が。ミカさんは自分が今まで騙されていたことを悟りました。翌日、心身ともに疲労して会社を休んだミカさんは、コンビニでバスケサークルにいた2人の女性と遭遇します。昨日の辛い出来事を思い出して泣き出すミカさんを、2人は優しく介抱してくれました。それからというもの、カナコさんとモカさんは、ミカさんが寂しくないようにいつも連絡をくれるようになりました。もうすっかり友達になった3人。いつの間にかミカさんの失恋の傷はすっかり癒えていました。それからしばらく経ったある日、いつものようにカフェで女子トークを楽しんでいたミカさんたち。すると、カナコさんのスマホに1件の通知が届きました。カナコさんはスマホの画面を見るなり、「うわっ」と低い声で言いました。すると、次はモカさんのスマホに通知が届きました。一向に何も話さない2人を見てやきもきしていると、今度はミカさんのスマホが鳴りました。表示された画面を見て、思わず顔を青ざめます。

1話目から読む

ほぼ同時に届いたメッセージの差出人はクズ男だった

失恋から3か月後、カナコとモカのおかげですっかり立ち直った私は、遊びに仕事に充実した日々を送っていました。いつもの週末、予定が空いていたのでカナコとモカを誘い、カフェで女子トークを楽しんでいすると、突然カナコ、モカ、私の順番で、ある人物からメッセージが届きます。

私は届いたメッセージに目を通すと、カナコとモカに「ねぇこれ・・・」と画面を見せました。

すると、カナコとモカはお互いに合図を送るように目を合わせて頷き、スマホの画面を見せてくれました。私たちに届いたメッセージの差出人は、レンでした。3人のスマホには「元気?今から会えない?会いたいよ、顔が見たい」と全く同じ文章が並んでいました。

「同じ文章・・・」とため息まじりに呆れるカナコ。私はその横で「ねぇ、私が一番最後なの?貢いだ金額私が一番だよ?」と笑いながら言いました。レンがきっかけで仲良くなった私たちにとって、このタイミングで彼から連絡が届くのは、笑いのネタにしかなりませんでした。

3人でお腹がよじれるほど笑ったあと、カナコがおもむろにスマホを手に取り、レンの友達のアツシくんに連絡しました。「あ、アツシ~今レンから連絡来たんだけど・・・えっ、マジで!ウケる~」と何やら楽しそうに話しています。

アツシくんと通話を終えたカナコは、私たちに向き直ると、嬉しそうな顔で「ねぇ、レン彼女にフラれたって!」と言いました。

失恋から3か月後、カナコさんとモカさんのおかげですっかり立ち直ったミカさんは、遊びに仕事に充実した日々を送っていました。いつもの週末、ミカさんは予定が空いていたので2人を誘い、カフェで女子トークを楽しんでいました。すると突然、カナコさん、モカさん、ミカさんの順番で、レンさんから「元気?今から会えない?」と全く同じメッセージが届きます。レンさんがきっかけで仲良くなった彼女たちにとって、このタイミングで連絡が届くのは、笑いのネタにしかなりませんでした。3人でお腹がよじれるほど笑ったあと、カナコさんはおもむろにスマホを手に取り、レンさんの友達のアツシさんに連絡します。通話を終えたカナコさんはミカさんたちに向き直ると、嬉しそうな顔で「ねぇ、レン彼女にフラれたって!」と言いました。
3人が一緒にいると知らず、全く同じメッセージを送るレンさん。詰めが甘すぎますね。

※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:めめ
のらりくらりと育児をしながら日常のイラストを描く4児の母

最新のコメント
  • みゅん より

    タカる彼女に捨てられて、次のタカる女の子探しに必死なんだろうね、猛誰も騙されないと思うけど。

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