勉強は自分が「やらないと」と思わないと無理という理論

宿題もせずにテレビを見たがるヒロキなのに、部屋にテレビなんて置いたらますます成績が下がると言う私に、ショウヘイは「勉強は自分がやらないとって思わないと無理だって!」と言いました。小学生の頃の自転車の時と同じ。やる気にならないと無理。そう言ってやる気になるのを待っていたら結局ショウヘイが自転車を買ってきて無理に乗せるまでやりませんでした。勉強にやる気が出るのを待っていたら、中学なんてあっという間に3年間終わってしまいます。それでもショウヘイは「オレがそうだったもん!それにオレ、部屋にテレビあっても大丈夫だったし。」と、またいつもの『オレ理論』をかざしてきました。

ショウヘイはヒロキに「自分の部屋にテレビ欲しいよな!」と声をかけました。テレビに夢中だったヒロキは目を輝かせて振り向くと、「うんうん!欲しい!」と嬉しそうです。「テレビあっても勉強するもんな?」というショウヘイの言葉に「するする~!」と明らかに調子が良いだけの返事。

カナデが「お兄ちゃんばっかりずるーい!」と拗ねだしました。そりゃそうなるわよね。「カナデも中学生になったらな?」というショウヘイの言葉を聞いて私は慌てて「待って!」と立ち上がりました。この家に何台テレビを置くつもり?このままだとすぐにでもヒロキの部屋にテレビが設置されそうだったので「私は反対よ!!」とハッキリ言いました。

「今も勉強する切り替えがうまくできていないし・・・」本当に、これ以上成績が下がったらヒロキの高校受験が心配です。するとショウヘイがため息をついて「じゃ、2人とも次のテストで証明すればいいじゃん?」と言いました。テレビ設置のために勉強するかしら?そう思いましたが「キコは口出すなよ!」とショウヘイに言われて「分かった。」と、それ以上は何も言いませんでした。

そして、テレビをかけたテスト結果が戻ってきました。2人の散々な点数を並べて、ショウヘイは愕然としました。「え・・・何これ・・・」ショウヘイが想像もしていなかったほどひどい点数だったようです。
確かに勉強はやる気にならないとなかなか頭に入ってこないし集中できないものかもしれませんが、自分の部屋にテレビを置くことに大喜びのヒロキ君の様子を見ると、テレビを見る時間が増える気しかしませんよね。テストで証明するはずでしたが、散々な結果を見ると、自由時間と勉強時間の切り替えができるようになる方がテレビ設置よりも重要のようですね。
※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。
原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:みつけまま
2020年生まれ長男・2023年生まれ次男を育児中のワーママです。
育児の記録のため、絵日記をゆるゆると描いています。
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