「介護は絶対手伝わないのに、いつも文句ばっかり」伯母に敵意むき出し


私静江は夫吉雄の母トキと完全同居していました。同居し始めた頃はいろいろあったけれど、今は穏やかな日々。そして、すっかり弱ってしまった義母の介護をするようになりました。
「静江さん・・」ある日の食事中にそう呼ばれ、「はい?」と返事をすると、「ありがとうねぇ・・」と突然言い出した義母。「なんです、改まって。水飲んでください」と答えて介護を続けました。

部屋を出る時、「いつも一緒にいるからわかる。きっと、お義母さんに残された時間はそんなに長くない・・」と思って考え込む私は、「あなた。お義母さんの意識があるうちに、お義姉さんたちも会いに来た方がいいと思う。呼んであげて」夫の耳元でそう囁くと、「・・わかった」と静かに頷く夫。それを聞いて、「おばあちゃん・・」と娘の涼子が涙ぐみました。

すると、「お袋が、大きな苦しみもなく、穏やかな最期を迎えられるのは静江のおかげだ。本当にありがとう」と涙ぐむ夫に、「ヤダ、あなたまで・・」と思わず涙が。「涼子も、母さんを手伝ってくれてありがとな」夫がそう言うと、「私も、おばあちゃん大好きだから~」と涙を流しました。

そして、「でも、伯母さんたちほんとに呼ぶの?来たら、絶対大変だよ。介護は絶対手伝わないのに、いつもお母さんに文句ばっかり言うじゃん」涼子の言葉に、「ここはあの二人の実家でもあるわけだし・・実の親に最期ぐらい会っておきたいでしょう」となだめるように言いました。

でも、「お父さんがもっとガツンと言ってくれたらいいんだけどねぇ」本音を涼子にポロリと漏らすと、「ね!」と大きくうなずく涼子。その後ろで、「す、すまん・・」と申し訳なさそうに夫が立っていました。
そう、涼子にはああ言ったものの、義姉二人が来るのを歓迎する気持ちは・・ほぼなく、あくまで義母のためでした。
ある日のこと、義母の食事の介助をしていた静江さんに、「ありがとうねぇ・・」と義母がお礼を伝えました。静江さんは義母に残された時間がそう長くないことを悟り、吉雄さんに二人の義姉を呼ぶように言ったものの、涼子さんは大反対!「介護は絶対手伝わないのに、いつもお母さんに文句ばっかり」と不満そうな涼子さんをなだめるも、「お父さんがもっとガツンと言ってくれたら」と本音がポロリ。申し訳なさそうにたたずむお父さんのお姉さんたちは、そんなにクセが強いのでしょうか?
※ストーリーは実話を元にしたフィクションです。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。
原案:ママ広場編集部 脚本:船井 秋 編集:石野スズ
作画:ポジョ
在宅デザイナーの主婦です。息子と夫、そして猫と暮らしています。
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