秘密を誰にも言わなければ、息子は俺の子になる。

カオルから送られてきた封筒と、リュウを見たツバキさんの反応から、ひとつの事実を認めざるを得なくなった俺。しかし、「チナツって俺と会う前からソウのこと知ってた？」と探りを入れるも、「どういうこと？」とはぐらかされてしまいます。その後もいつも通りに振る舞うチナツが怖くなった俺は、逃げるようにリビングを後にしました。

自室で横になっていると、チナツが部屋に入ってきました。俺のカバンから不自然にはみ出した封筒を見つけると、おもむろに中身を取り出し、「なぁんだ、そういうことね」と口元を緩ませました。

「ツカサさん起きてるでしょ？」そう言ったチナツの手には、１枚の書類が握られていました。

実は、元妻のカオルから送られてきたのは、精液検査結果報告書でした。カオルと不妊治療を始めたときに受けたものです。母とカオルの板挟みになってストレスを感じていた俺は、検査結果もろくに聞かず、チナツと不倫を楽しんでいました。まさか不妊の原因が自分だったなんて・・・あの時検査結果を聞いていればこんなことにはならなかったのかもしれないと思うと、後悔の念でいっぱいでした。

報告書を見てもなお、リュウは俺の子だと言い張るチナツ。「でも検査で俺は・・・」と言いかけると、彼女はおもむろに書類を破き、ニヤリとした表情で「あなたが誰にも言わなければね」と付け加えました。そして、「大丈夫よ、誰にもわからないわ、リュウはあなたの子・・・」まるで催眠術をかけるように繰り返しました。俺は考えることをやめ、リュウの偽りの父親として、チナツと夫婦でい続けることを選びました。

時が経ち、リュウは言葉を話せるまでに成長しました。「そろそろ２人目はどうなの？」という母の提案に、目を輝かせて「確かに！」と言うチナツ。「そろそろ・・・ねっ！」とチナツに言われた俺は、同意するしかありませんでした。すると母が「そういえば今日、ソウが出張帰りにウチに寄るって言ってたわ」と言いました。

しばらくして、ソウが実家に帰ってきました。「疲れたーちょっと部屋で仮眠とるよ」と、来て早々自室にこもるソウ。すると見計らったように、「ソウくん♪」とチナツが部屋のドアをノックしました。「チナツちゃん♪」ゆっくりとドアを開け、チナツを迎え入れるソウ。これで２人目も安泰だね・・・そう聞こえたような気がしました。

息子リュウの本当の父親は自分じゃなかったー・・・真実に気付いてしまったツカサさん。気分が悪くなり自室で寝ていると、チナツさんが部屋に入ってきました。そして例の封筒を見つけると「なぁんだ、そういうことね」と口元を緩ませました。元妻のカオルさんから送られてきたのは、不妊治療を始めたときに受けた精液検査の報告書でした。子どもができない原因は自分だったと落ち込むツカサさんに、チナツさんは書類を破き「あなたが誰にも言わなければ、リュウはあなたの子よ」と言います。その言葉にツカサさんは考えることをやめ、リュウくんの偽りの父親として、チナツさんと夫婦でい続けることを選びました。時が経ち、リュウくんは言葉を話せるまでに成長しました。「そろそろ２人目はどうなの？」という母親の提案に、「そろそろ・・・ねっ！」とチナツさんに言われたツカサさんは、同意するしかありませんでした。しばらくして、出張帰りのソウさんが実家にやってきました。「疲れたから部屋で仮眠とるよ」と、来て早々自室にこもるソウさん。すると、それを見計らったように、チナツさんが部屋のドアをノックしました。ゆっくりとドアを開け、チナツさんを迎え入れるソウさん。これで２人目も安泰だね・・・そう聞こえたような気がしました。
チナツさんが授かったのは、ツカサさんではなくソウさんの子どもでした。ツカサさんと知り合うよりもっと前から、２人は不倫の関係にあったようです。子どもができないのをカオルさんのせいにして、チナツさんと不倫を楽しんだツケが回ってきました。ツカサさんはこれからも秘密を抱えたまま、チナツさんとソウさんの子どもを育てていくのでしょうね。

※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。

原案：ママ広場編集部　脚本：のきわだ　編集：石野スズ
作画：和栗ぐり
長女みーちゃん、長男はーくん、1歳7ヶ月差の年子姉弟の日常を描いてます。