[11]クズ男に恋した私|「ちゃんとしてから付き合いたい」言葉とは裏腹に飲み会やサークルに明け暮れる彼

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前回のお話

引っ込み思案で人見知りな大学一年生のミカさんは、インカレサークルでレンさんと出会います。コミュ力が高く周りへの気遣いもできるレンさんにミカさんが恋に落ちるまで、時間はかかりませんでした。知り合ってしばらくが経った頃、ミカさんは思い切ってレンさんに告白しますが、過去の恋愛のトラウマを理由に断られてしまします。「付き合えなくても今と変わらず仲良くしてほしい」とレンさんに言われたミカさんは、友達としての関係を続けることに。それから月日が経ち、就職活動が始まったミカさん。レンさんとは会う頻度は減ったものの、相変わらず曖昧な関係が続いていました。就職先が決まった頃、レンさんから呼び出されたミカさんは、単位が足りず大学を卒業できないことを知らされました。「ミカに嫌われるな」と落ち込んだ様子で話すレンさんに、ミカさんは「嫌いになんてならないよ!」と言います。レンさんはうつむきながら「ミカと付き合う人は幸せだろうね」とつぶやきます。ミカさんに相応しい人は他にいるみたいな言い方に、「私はレンと一緒にいたいんだよ?」とミカさんは必死です。すると、レンさんの口から「オレが大学卒業して就職したら、一緒に住めるかな?」という言葉が。ミカさんはうつむいていた顔を上げ、「一緒にいてくれるの?」と言いました。「ちゃんとしてからミカと付き合いたい」いつになく真剣な眼差しに、ミカさんは「うん!一緒にいるだけで幸せだから!」と答えました。

1話目から読む

大学生と社会人。生活リズムの違いからすれ違いが増えるように。

無事、就職活動を終えた私は、レンから単位が足りず大学を卒業できないことを知らされます。「就職もできてないし、お金も稼げないからミカを幸せにする自信がない」と落ち込むレンに、それでも一緒にいたいことを伝えました。すると、レンの口から「オレが大学卒業して就職したら、一緒に住めるかな?ちゃんとしてからミカと付き合いたい」という言葉が。私はその言葉を信じ、彼を一番近くで支えていくことを決心しました。

それから月日が経ち、私は晴れて社会人になりました。はじめてのことばかりで大変だけど、レンも私と一緒に住むために頑張っているー・・・それを原動力に、毎日がむしゃらに働きました。私が社会人になってもレンとの関係は変わらないと信じて。

でも、自由な時間がたくさんある「大学生」と自由な時間が限られている「社会人」。行動パターンも違えば生活リズムも違います。気付けばすれ違いが増え、まともに会えない日のほうが多くなりました。

相変わらず飲み会やサークル活動が多いレン。うちに来る約束をしても、来るのはいつも明け方。夕方までいてくれるかもと仕事が終わってから急いで家に帰っても、彼の姿はありません。一緒にいられるのは、明け方から私が会社に行くまでの数時間だけ・・・そんな状態が続きました。

「今度いつ来れる?会いたい」と連絡をしても、飲み会やサークル活動で忙しいのか、夜遅くになっても既読になることはありません。一緒にいてくれるって言ったのに・・・。レンのことを想いながら、1人で眠りにつく夜は寂しさでいっぱいでした。

すれ違いが続くそんな中、バスケサークルで知り合ったアツシくんから、「久しぶり、レン大学やめたよ」と連絡がありました。卒業を諦めたってこと?今何をしてるの?聞きたいことは山ほどありましたが、レンからは一向に連絡がありません。

それから数週間が経ち、やっとレンから「今からそっちに行っていい?ミカに会いたい!」と連絡がありました。久しぶりの連絡に舞い上がる私は、すぐに「待ってる、私も会いたい!」と返信しました。

月日が経ち、社会人になったミカさん。社会人になってもレンさんとの関係は変わらないと思っていましたが、大学生と社会人では行動パターンも違えば生活リズムも違います。気付けばすれ違いが増え、まともに会えない日のほうが多くなりました。レンさんは相変わらず飲み会やサークル活動で忙しそう。ミカさんの家に来る約束をしても、着くのはいつも明け方です。夕方までいてくれるかもと仕事が終わってから急いで家に帰っても、彼の姿はありません。「今度いつ来れる?会いたい」と連絡をしても、忙しいのか夜遅くになっても既読になることはありませんでした。
そんなある日のこと、バスケサークルで知り合ったアツシさんから、「久しぶり、レン大学やめたよ」と連絡がありました。レンさんと直接話したくてコンタクトを試みるミカさんですが、レンさんからは一向に返信がありませんでした。それから数週間後、やっとレンさんから「今からそっちに行っていい?」と連絡が。ミカさんは、すぐに「待ってる、私も会いたい!」と返信しました。
「ちゃんとしてから付き合いたい」という言葉とは裏腹に、飲み会やサークル活動に明け暮れるレンさん。本気でミカさんとの今後を考えているなら、遊びよりも単位を重視するはずですよね。

※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:めめ
のらりくらりと育児をしながら日常のイラストを描く4児の母

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