跡取りを急かす母親と不妊に悩む妻の間で募っていくストレス

カオルは、母が選んだお見合い相手でした。家柄、学歴も良く健康体。我が家の跡継ぎを産んでもらうのにピッタリな相手でした。カオルとは気も合い、最初はとても穏やかな結婚生活が送れていました。

しばらくすると母から頻繁に跡継ぎを催促されるようになりました。「ちょっと!カオルさんの妊娠はまだなのかしら?」と言われ「そんな焦らなくても・・」と答えるも、「早ければ早いほどいいのよ。男の子が産まれないと困るんだし」と言われ、初めのうちは「はいはい」と聞き流していましたが、なかなか子どもを授からず、顔を合わせれば子どものことを言われるようになり、母の催促はどんどんエスカレートしていきました。

そして、母の催促はカオルへも。母からカオルへの当たりはどんどん強くなっていきました。「あなたの役割は跡継ぎを産むことなのよ!」と母から強く迫られるカオルを見ても、自分にイライラをぶつけられるのが嫌で何も言えませんでした。

そんな暮らしが数年続いた頃、派遣社員として僕の会社に来たのがチナツでした。仕事はあまりできませんでしたが、愛嬌があり可愛らしい印象の女性でした。家では母から跡継ぎを催促され、なかなか妊娠できず追い詰められているカオルからも子どもの話しばかりされストレスが募っていた頃でした。会社で「はぁぁぁぁぁ」と大きな溜息をついていた俺に、チナツが「どうかされましたか?コーヒー飲みます?」と心配そうに声をかけてくれました。

「あ・・いや・・なんでもないよ」と誤魔化そうとすると「私でよければ話聞きますよ?吐き出すことで気持ちが楽になれると思いますよ?」と優しく言ってくれました。

その日・・会社の帰りに飲みに行き、俺はチナツと関係を持ちました。
つかささんとカオルさんはお見合い結婚でした。家柄、学歴も良くて健康体なカオルさんをつかささんのお母さんが選び、つかささんも跡継ぎを産んでもらうのにピッタリな相手だと思っていました。二人は気も合い穏やかな結婚生活が始まりましたが、しばらくすると母親から跡継ぎを催促されるようになります。なかなか子どもを授かれず、母親からもカオルさんからも子どものことを言われて憂鬱になっていたつかささんは、派遣社員として会社に来たチナツさんから「私で良ければ話を聞きますよ」と優しく声をかけられ、2人で飲みに行った帰りに関係を持ったのでした。
跡継ぎを催促されてプレッシャーを感じる気持ちはわかりますが、別の女性に癒しを求めるのは違いますよね。
※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。
原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:和栗ぐり
長女みーちゃん、長男はーくん、1歳7ヶ月差の年子姉弟の日常を描いてます。
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