[25]女に学歴はいらない|女の子だからお手伝い。義母に性別で決めつけられた娘は「もう行きたくない!」

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前回のお話

女性に学歴は必要ないという考えの義両親は大学院卒のモエさんを良く思っておらず嫌味ばかり。夫のタケルさんもモエさんの味方にはなってくれず、義両親がいると強気になりモエさんを下に見るような態度を取ります。義両親はモエさんだけでなく娘のマヒロちゃんにも自分たちの価値観を押しつけ、我慢できなくなったモエさんは絶縁宣言をして義実家に行かなくなりますが、娘のマヒロちゃんが行きたがるなら行かせると夫のタケルさんと約束。タケルさんは義母とマヒロちゃんを定期的にビデオ通話で交流させていましたが、電話でも義母はモエさんの悪口ばかり。大好きなママを悪く言うおばあちゃんとの電話が嫌になっていったマヒロちゃんは、何かと理由をつけて電話に出ないことが増えていきました。そんなある日、おばあちゃんの家に行こうとパパから誘われたマヒロちゃんは気が進まず「行かなくてもいい?」と聞きますが、パパに説得されて仕方なく行くことに。

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「女の子だからお手伝いして」孫にまで男尊女卑を押し付ける義母

義実家に行っていたタケルとマヒロが帰ってきました。しかし、帰ってくるなりマヒロは「もうおばあちゃんの家には行かない!」と言って自分の部屋に駆け込んでいきました。驚いた私が「どうしたの?何かあった?」と聞くと、マヒロは泣きながら「だっておばあちゃん・・」と話し始めました。

マヒロが義実家での出来事を話してくれました。義実家にはマヒロの他にいとこ達も来ていたそうですが、義母が「マヒロちゃん。こっち来てお手伝いして」とマヒロだけに言ったので「え?みんな遊んでるよ?」と返すと、「男の子はいいのよ~。マヒロちゃんは女の子なんだからね」と言われたのだそう。マヒロ以外のいとこはみんな男の子でした。

マヒロはなぜ男の子は遊んでいても良くて自分だけお手伝いをしなければいけないのか理解できないまま「おばあちゃんに色々教えてもらったらいいよ。ママは教えてくれないだろうから」とタケルに言われ、義母から「そうよね~。お家のことできないでしょ?ママは!」と言われ、「パパの方ができないよ?」と答えました。

すると、義母は「あらやだ~。マヒロちゃんったら!パパは男だからやらなくてもいいのよ~。家のことは女の仕事。パパは外で働いてるんだから!」と笑いながら言い、タケルに「ほら、やっぱりマヒロちゃんの考えもおかしくなってるわ~」と困ったように言いました。

そして「これだとこっちに帰ってきた時に苦労するわよ~。マヒロちゃん、教えてあげるからね!」と義母は呆れたように言い、タケルは「よろしく頼むよ~。俺、疲れたから寝るわ~」と言ってマヒロちゃんを置いて部屋を出て行ったそう。

義実家から帰ってきたマヒロちゃんは「もうおばあちゃんの家には行かない!」と泣きながら訴えました。モエさんが何があったのか聞くと、マヒロちゃんは義実家であったことを話し始めました。義実家にはマヒロちゃんのいとこの男の子3人も来ていましたが、義母はマヒロちゃんだけに「女の子だから」という理由でお手伝いをするよう言いました。さらに「ママはお家のことできないでしょ?」と言う義母に「パパの方ができないよ?」と言うと、「パパは男だからやらなくてもいい。家のことは女の仕事」と言いました。タケルさんは義母の言葉を否定することなく、マヒロちゃんに義母のお手伝いをさせ自分は疲れたからと言って寝ていたのでした。
女の子だから、男の子だから、という理由で「やる」、「やらない」を勝手に決められるのはおかしいですよね。義母の言葉を当然のように受け入れるタケルさんを見てマヒロちゃんはショックだったでしょうね。

※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:めめ
のらりくらりと育児をしながら日常のイラストを描く4児の母。

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