[5]クズ男に恋した私|「今までの彼女よりも好き」付き合えないのに甘い言葉をささやかれ期待してしまう

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前回のお話

引っ込み思案で人見知りな大学一年生のミカさんは、インカレサークルでレンさんと出会います。コミュ力が高く周りへの気遣いもできるレンさんにミカさんが恋に落ちるまで、時間はかかりませんでした。知り合ってしばらくが経ち、2人で会う約束も増えてきた頃、ミカさんは思い切ってレンさんに告白しますが、過去の恋愛のトラウマを理由に断られてしまします。「付き合えなくても今と変わらず仲良くしてほしい」とレンさんに言われたミカさんは、友人としての関係を続けることにしました。とある休日、家でゆっくり過ごしていたミカさんは、レンさんに「明日会える?」とメッセージを送ります。すると「明日はフットサルのメンバーと飲み会があるから、夜遅くなってもいいなら家に行くよ?」と返信が。ミカさんはすぐに「うん、待ってるね!」と返信しました。しかし、飲み会が終わる時間になってもレンさんからの返信はありません。それでもミカさんは、レンさんからの連絡を待ち続けました。いつの間にか眠ってしまったミカさんは、スマホの光で目を覚まします。眠気眼をこすりながら画面を見ると、レンさんから「起きてる?今から行ってもいい?」と連絡が来ていました。ミカさんは勢いよく飛び起き「うん!大丈夫!」と返信しました。遅くなったけど約束通りちゃんと家に来てくれる、それだけでレンさんから大切にされている気がしました。

1話目から読む

今までの誰よりも好きと言ってくれたのに、彼女になれない私。

友達としての関係を続けるものの、レンの彼女になりたいという気持ちを捨てきれない私。ある日、レンとの相性が知りたいと思った私は、よく当たると話題の相性占いをしてみることにしました。「ねぇねぇ、相性占いしたいから生年月日教えて」とレンに尋ねるとー・・・。

「えーっと199・・・」レンの口から出た生年月日は、私の一つ上。「あれ?レンって年上だったの?」と聞くと、レンは気まずそうに「あ・・・うん、恥ずかしくて黙っていたんだけど、実はオレ浪人してて」と言いました。

レンは頭上で両手をパンッと合わせて、「隠しててごめん!浪人したって知られたらミカちゃんに嫌われると思って言えなかった」と謝罪。私は少し戸惑いましたが「ちょっとびっくりしたけど、私がレンのこと嫌いになるわけないじゃん!」と言いました。なんで言ってくれなかったんだろう・・・と不安な気持ちが芽生えましたが、私に嫌われたくなかったと話すレンを見たら、どうでもよくなりました。

気を取り直して相性占いをすると、結果は70%。「見て見て、相性70%だって」とからかうように笑う私に、レンは真面目な表情で「そのパーセンテージよりもオレはミカちゃんが大好きだよ、今までの彼女よりも好き」と言いました。

今まで付き合った彼女の誰よりも好きと言ってもらえたことに、私は舞い上がりました。嬉しさのあまりドキドキが止まりません。一番好きなら一緒に住んでくれるかもしれない・・・そう思った私は「ねぇ、このままうちに住めば?」とレンに問いかけました。

しかし、案の定「付き合っていないから・・・ごめんね、それに言ってなかったけど親と住んでるんだ」と断られてしまいました。「あれ、レンって実家暮らし?」と聞いた私に、「前に彼女が家まで押しかけてきて、警察沙汰になったことがあるからみんなには言ってなくて・・・それにまだ実家暮らしってなんか恥ずかしいし」としょんぼりした様子で言いました。

小動物のようにしょんぼりするレンに、胸がキュンとします。会うたびにレンのことが好きになっていくー・・・。もっと一緒にいたい、そう思った私は期待を込めて「今日は・・・その、泊まれる?」と聞きました。

「ごめん、今日はバスケの助っ人で呼ばれてて・・・」と申し訳なさそうなレン。今日は一緒にいられないんだ・・・と落ち込む私を見て、レンはひらめいたように「オレと離れるのがいやなら、バスケの試合見に来る?」と言いました。

「えっ!?見に行っていいの?」と驚く私に「もちろん!じゃ、一緒に行こう!」と笑顔で言うレン。突然の事で戸惑いましたが、レンの知り合いに自分を紹介してもらえる・・・それだけで特別な存在になったような気がして嬉しくなりました。

友達としての関係を続けるものの、レンさんの彼女になりたいという気持ちを捨てきれないミカさん。ある日、レンさんとの相性が知りたいと思ったミカさんは、よく当たると話題の相性占いをしてみることに。レンさん生年月日を尋ねると、年齢が自分の一つ上であることが発覚。「レンって年上だったの?」と聞くと、「恥ずかしくて黙っていたんだけど実は浪人してて、隠しててごめん」と謝るレンさん。なんで言ってくれなかったんだろう・・・と不安な気持ちが芽生えましたが、嫌われると思って言えなかったと話す姿を見たら、どうでもよくなりました。
相性占いの結果は、70%と微妙な数値。しかし、レンさんは真面目な表情で「その数値よりもミカが大好きだよ、今までの彼女よりも好き」と言いました。誰よりも好きと言ってもらえたことに、ミカさんは舞い上がりました。もっと一緒にいたいと思い「今日は泊まれる?」と聞きますが、「ごめん、今日はバスケの助っ人で呼ばれてて」と断られてしまいます。今日は一緒にいられないんだ・・・と落ち込むミカさんを見て、レンさんはひらめいたように「離れるのがいやなら、バスケの試合見に来る?」と言いました。
レンさんのためなら何でもしてあげたいと思うミカさんとは裏腹に、浪人や実家暮らしなど重要な事を伝えていないレンさん。相手の事を大切な存在だと思っているなら、伝えて当然の事だと思いますが、レンさんはそうではないようです。

※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:めめ
のらりくらりと育児をしながら日常のイラストを描く3児の母2

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